吹奏楽部と楽器 ページ6
宏「んー...どれがいいかなぁ...やっぱり出世払いでいいものを...」
慧「放課後も家で練習するって言ったの宏太なのにねぇ、カタログばっか見ちゃってさぁ」
大「良いなぁ、本気で買うんだね!俺も早くエスクラ欲しい...!」
涼「俺もそろそろソプラノサックス欲しい...」
学校での体育祭の練習が終わり、宏太くんの提案で薮家に集まった吹奏楽部。
発案者である宏太くんはというと、木管アンサンブルの練習をするために出した学校のファゴットを抱えながら、楽器のパンフレットとにらめっこしています。
光「宏太、今やる事じゃねぇだろ。取り敢えず練習しよーぜ。」
宏「んー...」
雄「光くん、こうなったら無駄だよ、圭人の言葉以外届かないから」
光「よし、分かった、圭人行け」
圭「んぇぇ...」
時刻は午後7時。すっかり日も暮れて、朝が早かったためか、ぐったりしている部員もちらほら。
こうなったら部長である宏太くんが喝を入れるしかありません。
先輩達に背中を押されて、宏太くんの元へトコトコと向かう圭人くん。
圭「お兄ちゃん、今は練習しよ?みんな待ってるよ?」
宏「...圭人」
圭「ん?どうしたの?」
宏「オーボエさ、俺が使うつもりで買おうと思ってたんだけど...お前、本気でオーボエやらないか?」
圭「へ?」
宏「ちょっとリードやなんかを加工してやればすぐに綺麗な音出たし、運指を覚えるのも早い。
俺がオーボエやるよりも筋がいいと思うんだ。
本気の提案。ふざけは一切無しで言ってる。圭人、俺と一緒にダブルリードやろう。」
いつに無く真面目なトーンの宏太くんを見て、呆然と立ち尽くす部員達。
それもそのはず。圭人くんは今まで主に金管楽器を吹いていて、中学の頃からのチューバプレイヤー。
それを知っている雄也くんは黙っていられません。
雄「兄貴、本気で言ってんのか?それって合奏とかもオーボエメインでやらせるってことだろ?
別に兄貴が吹かないんだったら、無理してオーボエなんか買わなくて良いだろ?」
宏「中学で金管を吹き始めた時よりも明らかに伸びが早い。これだけのセンスを持っているのにもったいなさ過ぎる。
楽器を買わなかったら必然的に高校を卒業したら中々吹けなくなるだろ?
今のうちに買っちゃって、俺がとことんしごいてやるよ。」
裕「なんだか話が物凄い方向に...」
涼「でも、案外他にもいるかもよ?圭人みたいに今吹いてる楽器じゃなくて、別の楽器が向いてる人。」
まだまだ宏太くんの楽器講義は終わりません。
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ひまわり - くりおね。さん 勉強頑張ってください!看護師になってください!! (2017年10月7日 7時) (レス) id: 33f8bcb013 (このIDを非表示/違反報告)
くりおね。(プロフ) - まいさん» お返事、遅れてしまい大変申し訳ありません。私の方の私情により、更新が滞ってしまったこと、深くお詫び申し上げます。これからも度々更新出来ない期間があるかと思われますが、ゆっくり気長にお待ちいただけると幸いです。いつもお読み頂きありがとうございます。 (2017年8月10日 20時) (レス) id: 8cfd31b17e (このIDを非表示/違反報告)
まい(プロフ) - 昨日は完結となっていて驚きましたが今日更新されてとても嬉しく思ってます。元吹奏楽部でとても面白いので読み返していつも笑ってしまいます。 (2017年8月1日 23時) (レス) id: 6a729fdc62 (このIDを非表示/違反報告)
ななみ(プロフ) - 更新滞っておりまして申し訳ありません>_< のんびりまったり、待っていただけると幸いです|ω・`)コソ (2017年8月1日 20時) (レス) id: a1bd75ecbd (このIDを非表示/違反報告)
めいりん(プロフ) - 続きは無いんでしょうか(。>д< (2017年8月1日 15時) (レス) id: 2ab528ba62 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:くりおね。&ななみ x他1人 | 作成日時:2017年3月4日 0時