ブラコン吹奏楽部で何が悪い！2

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裕｢あー、兄ちゃん...思った通りヘトヘトだ...｣
涼｢大貴、あいつ馬鹿なのか？なんであんな走り回れるんだよ...｣
侑｢うわぁ...お兄ちゃん、あれ絶対移動場所一瞬間違えたよね...｣
圭｢宏太お兄ちゃん、ピラミッド、あんなに下にいて大丈夫かな...雄也お兄ちゃんは...疲れてるね...｣

それぞれの兄を心配する弟達に見守られながらスタートした組体操。
いつもは過保護なお兄さん方に守られている弟達ですが、今回ばかりは何故かポンコツが多い兄達をハラハラしながら見守る弟達。
周りからはしっかりパフォーマンスが出来ているように見えても、弟たちから見たらそうも見えないようです。

裕｢もう毎朝一緒に走って学校来ようかな...｣
侑｢ゆーてぃー、スパルタだね...｣

涼｢あんの馬鹿は走ることしか脳がないのか！移動に全力出してどーするんだよ！｣
圭｢お、落ち着いてください...｣

侑｢そうは言うけど圭人だって心配じゃないの？あんなポンコツな双子のお兄ちゃんいてさ｣
圭｢んー...でも2人とも凄い真面目だし、ストイックだから俺なんかが心配することないと思うんだ｣
涼｢なんであんな兄2人に囲まれて育ってるのにお前はここまで健気なんだよ...｣
裕｢涼介にはない感性だよね｣
涼｢喧嘩売ってんの？｣

そんな軽い言い合いをしているうちに組体操は終了、ぞろぞろと弟の元へ駆け寄ってくる兄達。
本番が終わってからゆっくり話すことも出来なかったせいか、いつもよりも過保護度が増しているようにも見えます。

宏｢あー、疲れたぁ...もう一生やりたくねぇ...圭人は大丈夫か？疲れてないか？｣
雄｢もう低音1人でやることなんてほとんど無いだろうから安心しろ、もう無理はさせらんねぇ...！｣
圭｢別に俺は大丈夫だよ...女子みたいな扱いしないでよぉ...とりあえず、2人ともお疲れ様！｣

大｢なぁ、涼介見てた！？｣
涼｢はいはい、移動は頑張ってたなー｣
大｢えっ、さっきまであんなに可愛かったのに...めっちゃ塩対応...｣

侑｢お兄ちゃんお疲れ様、後半バテてたね｣
光｢おまっ...余計なことは言わなくていいんだよ！｣
侑｢えー？ホントのことでしょ？｣
光｢...可愛いからもう何言われてもいいや｣

裕｢兄ちゃん、これから毎日走ろうか、体力付けなきゃ、そろそろヤバいよ...｣
慧｢は！？やだよ！何で！？｣
裕｢やるからね！｣
慧｢うぐぅ...｣

さぁ、体育祭のプログラムはすべて終了。
後は部内オーディションに向けて全力疾走するのみです！

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