ブラコン吹奏楽部で何が悪い！2

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午前の種目が終わり、待ちに待ったお昼ご飯。
食べ盛りの高校生男子達はやっぱりお弁当の量も多いです。
お昼を食べながらこのあとの本番に備えて最終の打ち合わせをします。

光｢で、このあとの日程は？ファンファーレ代わりに吹部が演奏するんだろ？｣
宏｢そうだ！だから、午後の開始時間が13:30からだから...13:15までには食べ終えて、少し音出しするか。光、軽い基礎合奏頼むな。
大ちゃん、全員のチューニング頼む。雄也は全体の鳴りを遠くから確認しといてくれ。｣
大｢あれ？宏太は何すんの？｣
宏｢生徒会との最終打ち合わせ。で、司会なんだけど...｣

『司会！？』
宏｢これもさっき生徒会から言われたんだよ...どうやら自分の部活の紹介なんだから部活の中でやれ、だと...ったく、こんなんだったら俺が生徒会長やればよかった...！｣
雄｢そんなことしたら独裁政治が始まるだろ...｣
宏｢お前、よくそんな難しい言葉知ってたな｣
雄｢あのなぁ...！｣

光｢喧嘩すんな！で、誰がやんの？そんな急に言われてもアドリブもいいところだぞ！？｣
宏｢3年がやるのが確実ではあるんだけど、中学生も見に来るだろ？俺達はその頃には卒業してるし...
かと言って全部を後輩に丸投げするのはあまりにも可哀想だから、今回はアドリブに強そうな有岡兄弟にやらせようかなって｣

涼｢えっ｣
大｢聞いてない聞いてない！ってかそこまでのスキルは備わってない！だったら光と侑李、宏太と圭人でも良かったじゃんか！｣
宏｢圭人はあいつテンパると何するか分かんないからだめ。そもそも喋るの下手だし。｣
光｢侑李も人見知りだしなぁ、声出なかったら困るし。｣
涼｢伊野尾兄弟は...無理ですね｣
慧｢俺を見て無理って言うな｣
宏｢ってことで、頼むよ、2人共！｣
大｢そういう無茶苦茶なとこ、中学からなんも変わってない！｣
涼｢だったらざっくりと今考えるしかない！大貴、作戦会議やるぞ！｣
大｢あーっ！もう！ったく...今回だけだからな！？｣

お昼ご飯でさえも落ち着きを見せない吹奏楽部。
司会に抜擢(？)された2人は急ピッチで台詞を考えています。

侑｢僕と圭人は無理だよねぇ、ただでさえ人前苦手なのに、司会だなんて...｣
圭｢でも、そのうちやらなきゃいけなくなるかもしれないじゃん...！｣
光｢俺も宏太もそんなに喋り下手じゃないし、人見知りでもないのに...｣
宏｢まぁ、それも可愛いところだろ｣

人見知りな弟を見てまたもブラコンを発揮する兄、宏太くんと光くんなのでした。

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