ブラコン吹奏楽部で何が悪い！2

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涼｢あー...ヒヤヒヤしたぁ、めったに喧嘩なんかしないのに...本番前だしどうなるかと...｣
大｢ほんとごめんなさい...｣

裕｢兄ちゃん、疲れてるなら言って？俺、確かに弟だけど部活では仲間なんだから、相談にくらいなら乗れるし。
俺、誰よりも兄ちゃんのこと理解してる自信あるよ。｣
慧｢裕翔...｣

侑｢お兄ちゃん...ありがと、3年生止めてくれて。
...かっこよかった｣
光｢ははっ、ありがとな。こっちこそ怖い思いさせてごめんな。あいつらの事はしこたま説教したから、もう大丈夫だと思うよ...多分｣
侑｢えっ、その多分って怖いんだけど...｣

圭｢宏太お兄ちゃん、もう大丈夫...？怒ってない？｣
宏｢うん、もう大丈夫。でかい声出して驚かせてごめんな。雄也もありがとな。｣
雄｢...めんどくせぇからもう二度とすんなよ、あんな不毛な喧嘩｣
宏｢分かってる...って、おいおいおい、泣くな圭人！悪かった！ほんとに悪かったって！｣
雄｢あっ、兄貴が圭人泣かせた｣
宏｢お前ぇぇえええええ！！！｣

今回ばかりは弟達に迷惑をかけてしまった3人。
怖がらせてしまったことを酷く後悔しているようです。

光｢よし、謝罪タイムはこれで終わり。宏太、体育祭の曲合奏したい。アンサンブルはその後でもいいか？来週体育祭だろ？｣
宏｢そうだな...いいよ、みんなそれぞれ楽器持って！ロッキーからやるぞ！｣
『はい！』

喧嘩もひと段落して、体育祭の練習の準備を始める部員達。

裕｢えっ、部長、ドラムないんですけどどうしたらいいですか？｣
宏｢あっ、そうか...カーペットの上からならスティックで叩いていいよ。リズムだけ取ってくれればいいから。｣
裕｢了解です！｣
光｢よし、準備はいいか？行くぞ｣

光くんの合図で合奏がスタート。
午前中吹いていた楽器とは違う楽器を吹くメンバーも多く、やはり最初からは思うように鳴りません。
そんなみんなを引っ張るのはやはり部長。
力強いホルンの音で｢しっかりしろ！｣、と訴えるように吠えます。

そんな宏太くんに一番最初に食らいつくのはやはり雄也くんと圭人くん。
宏太くんの''兄''としての威厳を知っている2人だからこそ、一見1人で暴走しているように見えるホルンの音に託された宏太くんの意思を汲み取り、必死に食らいつきます。

もうここまで来たら大丈夫。
少しずつ音はまとまりを見せ、本来の形に戻っていきます。

光｢よし！このままぶっ続けで銀河鉄道やるぞ！｣
『はい！』

さぁ、来週はいよいよ体育祭本番です！

吹奏楽部と体育祭 その２→←＊

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