ブラコン吹奏楽部で何が悪い！2

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「お前らのことだから音楽に関して喧嘩してたんだろ？」
「…そうだよ、音楽のことから始まって、部活のこと、これからのこと…いろいろ頭にきて…」
「いろいろ？」

「…ここにきて俺がコンバートやらせたり、他の楽器後輩たちに進めたりしてたから、その話だ」
「宏太の考えも慧の考えもわかるんだよ…でも皆意見が合わなくて…」
「んなのあたりめーだろーが」

しゅん、と萎れる3人の額を弾いた光くん。

いて、と顔を上げた3人の頭を乱暴にはたきます。


「なんだよ」
「宏太がコンバートさせてんのは、今後のためだろ？」
「よく気づいたね…さすが光」

「慧くんは楽器一つに絞った方が良いんじゃない？ってしばらく言ってたもんね」
「…ん、大ちゃんは大ちゃんでなんだか煮え切らないし…みんなそれぞれイラっときちゃったんだよね…」

「ごめん、慧…宏太も、ごめん」
「…俺も、悪かった。手を出すとこじゃなかったな。」
「うん、俺も。慣れない喧嘩はするもんじゃないね。」

「謝んないといけないのは他にもいるだろ？」
「うん…俺圭人にも結構ひどいこと言っちゃった」
「は？それは許さないよ？」
「あっ、ごめんなさいごめんなさい！」

「…この際だからあいつらにもちゃんと説明しようか」
「うん、それが良いな。」

外に出していた後輩たちを再び部屋に入れた5人。

必死に涙を堪える1年生2人と、2人から事情を聞いたのか怒っているような表情の2年生2人がそれぞれの兄にぎゅっと抱きしめられます。


「…バカじゃん、なんで手出したの？兄ちゃんがしっかりした音楽感もってるのは知ってるよ？でも、手出したら全部0だよ？」
「…うん、ごめん裕翔。俺がバカだった」


「バカ大貴、一発殴らせろ」
「え」
「“初心者が新しく生まれるのは良いと思わない”だっけ？すごいこと圭人の前で言ってくれたね？」
「圭人、ほんと、ごめ、うぅぅっ…」



「…それぞれ浸ってるとこ悪いけど、一旦全員集まって？」
「あ、はい！」

光くんの収集に集まる部員たち。

前に出てきた今回の元凶3人が全員に頭を下げます。


「ごめんなさい、今回は本当に俺たちが悪かった。」
「ごめん、圭人にもひどいこと言っちゃったね、圭人の頑張りは知ってるから。」
「ごめんなさい、心配もかけちゃったね」

「…また、喧嘩したら次はないですからね」
「「「はい…」」」

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