ブラコン吹奏楽部で何が悪い！2

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光｢宏太、お前馬鹿なの？｣
慧｢今日、一時間目体育なの知ってた？｣
宏｢ごめん、全く気にしてなかった...｣
光｢このバカたれ！｣

こちらは3年5組。
朝練であれほどハードなことをやったにも関わらず、一時間目はまさかの体育。
既に疲れている3人は、クラスメイトがバスケをやっているのを端で見学しています。

宏｢あっ、そーだ、今日さ可愛い事あったんだよね｣
慧｢また圭人ぉ？｣
宏｢またってなんだよ！まぁそうだけどさ｣
光｢しゃーねーよ、慧。こいつのブラコンぶりは部内でも指折りだ。｣
宏｢で、今日の朝さ、俺、圭人と来たんだけど、｣
慧｢あれ、珍しいねぇ、いっつも雄也と一緒に来てるのに｣
宏｢''俺も体力付けたいから頑張る''って言って、俺についてきたんだよ...朝ちょっと寝ぼけてたけど｣
光｢まぁ、話を聞く限りだと寝起き悪そうだもんな｣

宏｢まぁ、それはいいとして。なんで俺と同じ高校にしたの？って改めて聞いてみたんだ。いつも雄也が邪魔してきてゆっくり喋れないから。｣
慧｢ついに双子を邪魔扱い...｣
宏｢そんで、言われたんだよね、''お兄ちゃん達と一緒に楽器吹けるの、あと1年しか無いから、どうしても同じ学校に行きたかった''って。
学校どうこうじゃなくて俺と雄也が同じ高校だからここに来たんだよ！？可愛すぎないか！？｣
光｢あー...侑李もそんなこと言ってくれるといいんだけどなぁ...｣
慧｢え？言ってくれないのぉ？｣
光｢言ってくれないね...照れちゃって。まぁそれも可愛いんだけど...｣

口を開けば弟の話。
こうやって話せるのも残り数ヶ月。

宏｢やだなぁ、圭人置いて卒業したくない...｣
慧｢俺は別に心配してないよ。裕翔しっかりしてるし、家でも会えるし。学校楽しそうだもん。｣
光｢ぶっちゃけ俺も心配...今は圭人と同じクラスだから上手くいってるけど、あいつ凄い人見知りだからなぁ...｣

自分の進路よりも、自分達が卒業した後の弟達を心配する兄達。
子離れならぬ、弟離れをする日はまだまだ先になりそうです。

宏｢あっ、そういや、俺ファゴット買うことにした｣
慧/光｢｢はっ！？｣｣
宏｢ついでだからオーボエも買う｣
慧｢どこからそんな金が...｣
宏｢前から言ってはいたんだよ、雄也はトロンボーン自分のなのに、俺と圭人は楽器持ってないから買ってくれって。
ついでだから圭人にオーボエを本気でやらせようと思ってさ｣

まさかの圭人くん、オーボエにコンバート！？
衝撃のカミングアウトです...！

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