ブラコン吹奏楽部で何が悪い！

＊ ページ30

大｢クラリネット人数多いな、まぁしょうがないか...｣
涼｢お前がやりたいって言ったんだろ｣
大｢冷たいなぁ...涼介は自分で選べるよね｣
涼｢当たり前｣
大｢裕翔、侑李は初心者だし、不慣れだろうから2 2/1から始めようか。多分すぐ慣れると思うよ！｣
裕｢ありがとうございます！｣
侑｢へぇ、リードってこうなってるんだ...バラ売りもあるんだね｣
大｢そ。でも俺は基本箱で買っちゃうけどね。
慧も2 2/1スタートで良いかな。｣
慧｢うへぇ、出来る気しなくなってきたぁ...｣
大｢大丈夫大丈夫！慣れれば簡単だから！｣
慧｢大ちゃんはね...そりゃあソロコン金賞取ってるんだからそのくらい言えるでしょうけど...｣

涼｢ゆーてぃ、アルトサックスのリードもいるよね。うーん...3で行けるかな。｣
裕｢クラリネットとサックスじゃなんか違うの？｣
涼｢クラリネットの方が楽器の抵抗感が強いから薄めの方がいいんだよ。ゆーてぃ体力あるし、アルトだし、3でいけると思うよ｣
裕｢ん、ありがとう！｣

雄｢あれ、光くん、何してんの？｣
光｢いや、金管のマウスピースも売ってるんだなぁ、と｣
雄｢学校のに少し慣れたら買いに来ようよ。俺も一緒に行くからさ。｣
光｢ん、さんきゅ。宏太達降りてこねぇな...｣
涼｢オーボエはリードの選び方がちょっと特殊なんですよ。金管で言うマウスピースと同じなので、試奏してから買うみたいですよ。
部長もファゴット持ってたんで、ファゴットの分も買ってるんだと思います。｣
光｢なるほどなぁ...よく分かんねぇけど｣
雄｢分かんないのかよ...｣

そんな会話をしていると、２階の試奏室から降りてきた宏太くんと圭人くん。
ファゴットとオーボエをそれぞれ持っているその姿は、なんだか様になります。

宏｢お、みんな買えた？レシート回収するぞ｣
大｢あっ、宏太もコントラバスクラのリード買わなきゃだし、圭人もべークラのリード買わなきゃでしょ！｣
宏｢あー、そうだな、そう言えば。｣
大｢よし！じゃあ買おう！リードって言うのは...｣

涼｢あーあ、また同じ説明してるよ...｣
裕｢楽しそうだね...｣
涼｢今日は夜まで楽器吹いてるかもな、あいつ｣
裕｢まぁ、大貴先輩、自分の楽器だもんね、涼介もアルトは自分のだし...｣
涼｢実はトランペットも自分の持ってるし、大貴はエスクラ買おうとしてる｣
裕｢なに、この兄弟こわ｣

さて、もう外もすっかり暗くなりました。
みんな、家ではどうやって過ごしているのでしょうか？

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