レモン色の甘い恋*10

4* ページ43

『太ちゃん...

私がちゃんと振られてきたから

落ち込んでるって思ってるでしょ』









「えっ...いやっ」









『気持ち伝えられたのは

太ちゃんのおかげなんだよ』









『私ね太ちゃんが好きなの』









「A...」









『結婚式行く時は正直

気付いてなかった

でもね...今日2人の幸せそうな

顔を見てもなんも思わなくて

その代わりに最近出来てた感情に

気付いたの

だからきちんと大ちゃんに話して

私...これから太ちゃんを好きでいたい

って思ったの』









『だから太ちゃんのおかげ

ありがとう』









『あっ...でも

今日は...振らないで？

一応ずっと好きだった人の

結婚式だったし...また新しい

やっと見つけた恋に

ダブルで失恋しちゃうから』









ははって笑ってる









『あ...遅いし帰るね

ごめんね疲れてるとこ

お邪魔しました』









立ち上がって帰るAの

腕を掴んだ









「勝手に自分の意見だけ言って

帰んなよ」









『...ごめん』









「正直完全に忘れてるわけじゃない

...でも俺も一緒だよ

Aと出会ってAを知って

もっと一緒に居たいって思えた」









『...っ太ちゃん...』









「夜...遅いし

いいよ、家いなよ」









『...うんっ！』









Aを迎えに行った時

ドレスワンピを着てるAに

ドキっとしたんだ




綺麗だなって




俺に会いに来てくれた事も

可愛いなって



だから理由なんて単純だけど

大事にしたいなって思った








「俺、ソファーで寝るから

ベッド使っていいよ」









『...うん、ありがと...』









「あ...寂しいなら

添い寝してやってもいいけど？」









顔を真っ赤にするA

幸せにしてくれるんだって

幸せにしてあげたいなって

思える顔だった。








ーAfter that T Story end*ー

Happy wedding*→←3*

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