レモン色の甘い恋*10

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『すっごい可愛くて彼女...

負けちゃってるの私

でももう諦めてるから平気』









「俺もさずっと好きだった友達が

俺の親友と付き合っちゃって

訳あって別れて離れたんだ

その間、俺側に居たのに

好きって言えなくてまたその親友と

再会して付き合っちゃって撃沈

だからAの気持ちわかるよ

もう一緒に居れなくて

仕事のタイミングもあって

こっちに来たんだ」









『私達、似てるんだね』









「本当に諦めついてる？」









『うん、ついてる

仕方ないのこればっかりは

だから私も幸せになるの』









その言葉を聞いて

やっぱり思い出すのは

ずっと好きだった彼女の事だった









『太ちゃんも

絶対幸せになるから

大丈夫だよ』









いきなりそんな一言をくれた









『優しいんだね。太ちゃん

そのお友達さんは勿体ない事したね

こーんな男前で優しくて

...でもきっとそのお友達さんが誰よりも

1番太ちゃんの幸せを願ってるよ』









もう好きじゃないって言ったら

嘘になるけど

でも...今確かに胸がざわついた









「ったく。優しいのはお前だよ」









こうしてこっちに来て

Aに出会ったのは

何かある気がした瞬間だった









それからしばらくして

残業終えて夜遅く

家に着いた






ちょうどAから

着信が来た








「どした？」









『太ちゃん...

今から会えないかな...？』









電話を切って

タクシーに乗ってたみたいで

家の近くまで来させた









いつものAと違って









「今日どっか行ってたの？」









『うん、大ちゃんの...結婚式』









「そうだったんだ...」









家に上げて

紅茶出した









『ごめんね...急におしかけて』









「いいよ

ちょうど仕事から帰ってきた

とこだったから良かったよ」









元気がない

そりゃずっと

幼馴染みの事好きだったんだもんな









『今日...ちゃんとおめでとう

言えたの』









「そっか...頑張ったじゃん」









『好きだった事話したの』









「...そっか

偉かったな」









『太ちゃんのおかげ

ありがとう』









「俺なんかのおかげじゃないよ

Aが強くなったんだよ」




でも彼女は首を振った

4*→←2*

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