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scene20［こちらの世界］
ﾅﾃﾞ「.....おっと、」
ｼｵﾝ「大丈夫？」
ﾅﾃﾞ「終わったみたい」
ハナモエギの体を支えていたナデシコが安堵したように笑う
ハナモエギは完全に脱力し、必死に呼吸をしている
ナデシコへ完全に体を預け、深い眠りについている
ｼﾝｸ「キハダ、終わったよ」
ｷﾊﾀﾞ「....あぁ、」
キハダの額には汗が滲んでいる
心做しか心拍数も上がっており、肩で息をしている様だ
ｼｵﾝ「シンク、モエギの事部屋まで連れて行ける？」
ｼﾝｸ「大丈夫、ちょっと体浮くよ」
シンクはハナモエギの脇と膝の裏に手を差し込み、彼の体を持ち上げる
アマが部屋の扉を開き、ナデシコが後へ続いて部屋を出る
ｼｵﾝ「俺はここに残ってロイロの様子を見ておくから」
ｷﾊﾀﾞ「俺も残るよ」
ｼｵﾝ「休まなくて平気？」
ｷﾊﾀﾞ「大丈夫」
ｱﾏ「とりあえずモエギの所に行ってくる」
ｼｵﾝ「アマ、次、よろしく」
ｱﾏ「わかった」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
scene21［闇の中、影の中］
ﾛｲ「俺に着いてきて」
ｴｲﾑ「うん」
エイムはロイロの後を歩く
ｴｲﾑ「あのさ、兄ちゃん」
ﾛｲ「ん？」
ｴｲﾑ「ごめん、酷いこと言って」
ロイロは真っ直ぐ前を見ている
エイムは俯きながら歩き、ロイロの背中に向かって呟く
ｴｲﾑ「能力者でも、兄ちゃんは兄ちゃんなのに」
ﾛｲ「エイム、エイムはそのままでいて欲しい。
間違ったことをしたら、ちゃんと謝れる人間で居て欲しい。
誰かを傷つけたら、その罪を償える人間で居て欲しい。
今みたいに、ちゃんと自分の非を認められる人間で居て欲しい。
俺は、エイムに幸せになって欲しい」
ｴｲﾑ「兄ちゃんは変わらないね、小さい時から。
欲しいお菓子も、おもちゃも、全部俺に譲ってくれた。半分にしてくれた。
なのに、俺は酷いことを言って、兄ちゃんを傷つけた」
ﾛｲ「此処だよ、エイム、扉の前に立って。突き飛ばすから、痛いかもしれないけど。
目を開けたら、きっと元の世界に戻ってるはずだから」
ｴｲﾑ「兄ちゃんは？兄ちゃんは戻らないの？」
ﾛｲ「俺は良いんだよ。ほら、ここに立って」
ロイロはエイムの肩を押して扉の前に立たせる
ﾛｲ「目を瞑って、いくよ」
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りゅう(プロフ) - いちごみかん。さん» いちごみかん。さん、コメントありがとうございます。こちらの不手際で検索しても出てこない仕様になっておりました。お手数お掛けしてしまいすみませんでした。新たにリンクを追加しましたので、そちらから飛んでいただければ幸いです。これからも本作をお願いします！ (2021年3月2日 1時) (
レス) id: 48296220b5 (このIDを非表示/違反報告)
いちごみかん。(プロフ) - コメントすみません！Twitterの方の完全版の方を読みたいのですが作者様の垢が出てきません、、、（汗） (2021年3月2日 0時) (レス) id: bb0523e0f7 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - ありがとうございます！とても好きな作品なので嬉しいです！ (2021年3月1日 22時) (レス) id: 0c7b59b9d2 (このIDを非表示/違反報告)
りゅう(プロフ) - みこさん» みこさん、コメントありがとうございます。只今パスワードを解除し、全体に向けて公開をさせて頂きました。お待たせしてしまって申し訳ありませんでした。これからもこの作品をよろしくお願いします！ (2021年3月1日 21時) (レス) id: 48296220b5 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - パスワードを教えていただけないでしょうか？ (2021年2月28日 22時) (レス) id: 0c7b59b9d2 (このIDを非表示/違反報告)
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