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ﾅﾃﾞ「まぁ、そうだね」
ﾓｴｷﾞ「ここからが本題、仮に、施設に残してきた子ども達の中に、他にも能力者が居るとしたら？」
ﾅﾃﾞ「他にも....」
ﾓｴｷﾞ「その子が見つかれば、きっと選択肢は2つ。国によって排除されるか、駒になるか。
俺なら、命を助けたい。けどその子に駒になって欲しくない。それは結局命を脅かすことになるから。犠牲は俺だけで充分だと思う。だから、」
モエギとナデシコは目を合わせる
ﾓｴｷﾞ「存在を隠す」
ﾅﾃﾞ「存在を隠す」
ﾓｴｷﾞ「俺の想像でしかないけど、もしかしたら、」
ﾅﾃﾞ「あの施設に、居るかもしれないってことだよね。人工的に創り出された能力者」
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scene5［ひらり落ちる］
ｱﾏ「俺らが今話す意味がわからない」
ｼｵﾝ「俺らからしたら、お前らが話さない意味がわからない」
ｱﾏ「それはお前らの勝手だろ」
ｼｵﾝ「そんなに隠す必要があるほど、重要なことなんだろ」
ｼﾝｸ「俺らが話したことで、何かが犠牲になるとしても、強要する？」
ｷﾊﾀﾞ「どういうこと」
ｼｵﾝ「強要する、お前らが話さないなら、こっちで勝手に調べる」
ｼﾝｸ「アマ、」
ｱﾏ「.....」
ｼｵﾝ「お前らが全部背負う必要はないだろって言ってんの。俺らもどうにかするから、犠牲になる前に話してくれよ」
アマイロは静かに話し始める
ｱﾏ「.....俺らの他に、実験成功した子が、居るかもしれない」
シオンとキハダは驚いて息を飲む
ｼﾝｸ「俺らが居た施設とは別に、1人だけ、成功した子がいるかもしれないんだよ。まだ俺らが施設に居る時、噂で聞いた話。だから本当かはわからない。
けど、その時聞いた話にでてきた施設名と、今回の施設の名前が一致してる。もしかしたらそこに、」
ｼｵﾝ「人工的に創り出された能力者が、居る」
ｱﾏ「そういうこと。けど、見つけ出されたら、国の駒になるか、抹殺されるか、2択しかないだろ」
ｼｵﾝ「2人はその子を守りたくて隠してたわけね」
ｼﾝｸ「ごめん」
ｷﾊﾀﾞ「その子を、救いたいんでしょ」
ｱﾏ「救いたいけど、駒になるくらいなら、自由に生きて欲しい」
ｼｵﾝ「難しいよな、とりあえずこのことは皆に話そう」
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