P1 ページ28
※4話は台本書きとは別の、小説と同じ書き方になります。ト書きではなく登場人物の心情が書かれます。ご了承ください
※オリジナルキャラクター(レイ)は、この作品のみに登場する完全オリジナルの人物です。好きな方を当てはめるか、そのままレイとしてお読みください。
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scene1[グルグル彷徨って混ざって]
ｼｵﾝ「ただいま〜」
ﾓｴｷﾞ「おかえり」
ｱﾝｽﾞ「おかえりなさい！」
ｼｵﾝ「キハダいる？」
ﾓｴｷﾞ「いや、ついさっき退治に行ったよ、ついでに巡回もしてくるって」
ｼｵﾝ「あぁ〜、そっか」
ｱﾝｽﾞ「急ぎの用事？無線入れとこか？」
ｼｵﾝ「いや、大丈夫、ここで一緒に待つわ」
ｱﾝｽﾞ「....？」
どうやら目的の人物は居ないようだ。久しぶりにdiverと顔を合わせたけど、何も変わってなくて安心する。初めて見た方もいるが、新しく入隊したのかな。
それにしても、この屋敷までの道のりはいつ来ても傾斜に苦戦する。こんな坂道を毎日行ったり来たりするdiverの皆は本当に凄い。彼らも軍隊みたいなところがあるから、きっと日々の鍛錬の結果なんだろうな。
いいな、ムキムキ。
ｼｵﾝ「って事だから、ゆっくりして行って、レイ」
ﾚｲ「はい、ありがとうございます」
ﾓｴｷﾞ「おぉ！久しぶり！レイ」
ﾚｲ「モエギくん、久しぶりですね。いつ来ても安心しますね、ここ」
彼らの屋敷は家と言うには足らない。例えて言うなら要塞、または工場だな。四方八方をコンクリートに囲まれて、廊下には一切窓がない。
この部屋には窓があるけど、ここの窓はナデシコくんが飛び出す用途以外で使われているのを見たことがない。
元は電気も通っていなかったらしいけど、能力でどうにかしたらしい。その「どうにか」って、結構凄いことじゃないの？
ﾓｴｷﾞ「キハダなら、まだ当分帰ってこないかも。連絡入れようか？」
ﾚｲ「いや、大丈夫です。もし遅くなるなら後日また来ますね。皆さんの屋敷にお邪魔してるも、申し訳ないので」
ｼｵﾝ「気にしないで気にしないで、どうせ俺らもただ喋ってるだけだし、キハダも会いたがってたから」
ﾓｴｷﾞ「そうそう、最近会えてなかったから、レイは何してんのかなーって呟いてたよ。だからゆっくりしていきなよ、新しい仲間も増えたからさ」
僕が来てから表情が硬い彼の事か。
もしかして人見知り？知らない人に震える子犬みたい
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