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diverは箱の中へ足を入れる
ﾛｲ「俺、この子と居ます」
ｱﾏ「俺も」
ﾓｴｷﾞ「ロイロ、アマ、その子がツキハだよ」
ｱﾏ「やっぱり、そうか」
ｷﾊﾀﾞ「とりあえずその扉開ける」
キハダは扉に全体重をかけ、力いっぱい押す
ﾂｷﾊ「......やめて！！」
ｷﾊﾀﾞ「...ｯ」
ﾛｲ「どうした？」
ﾂｷﾊ「やめて、開けないで、」
ツキハは耳を抑えて震え出す
ﾛｲ「シンクさん、この鉄格子溶かせますか」
ｼﾝｸ「すぐ溶かす」
シンクは鉄格子を握り、1本ずつ溶かし
大人1人が通れる本数溶かした
ロイロは空いたスペースから鉄格子の檻の中に入りツキハの傍に寄る
ﾂｷﾊ「やめて、やめてよ、そんなことしないで」
ツキハの震えは治まらず大きくなっていく
檻の隅で三角座りをして体を折りたたむように小さくなっているツキハを、ロイロがそっと抱きしめた
ﾛｲ「大丈夫、大丈夫。俺がこの子を抑えておくんで、扉開けちゃってください」
ｷﾊﾀﾞ「わかった」
ﾓｴｷﾞ「時間が迫ってる、少し急ごう」
キハダは再び扉を力いっぱい押す
扉が開くと、またもや真っ暗な空間がある
ｱﾝｽﾞ「照らすな」
アンズが壁に触れ、部屋一面を照らす
ﾂｷﾊ「やめて！！！！！」
ツキハの声は裏返り、部屋にキーンと響いている
ロイロがツキハをより強く抑える
ｼｵﾝ「あぁ、」
誰も言葉が出ない
扉の奥には同じようにコンクリートの壁に囲まれた部屋があり、
鉄格子でいくつかの檻に区切られている
その檻の中には、
子ども達がぐったりと倒れている檻
子どもの上に、子どもが積まれている檻
中学生から高校生くらいの少年たちが、座り込んでいる檻
どれも悲惨な光景である
檻の中からは時々叫び声が聞こえる
「殺して」と、
ｼﾝｸ「...ｯ」
ﾅﾃﾞ「シンク、一旦外に出よう」
ｱﾏ「.....ﾊｧ、」
ﾅﾃﾞ「アマも、外に出よう。ロイ、その子のこと見といてくれる？」
ﾛｲ「分かりました」
ﾓｴｷﾞ「ナデシコ、俺が途中まで迎えに行く。こっちで引き受けるから、ナデシコはまたその部屋に戻って」
ﾅﾃﾞ「了解、行こうか」
ｼｵﾝ「えーっと、とりあえず...」
ﾂｷﾊ「痛い、痛い！！！」
ﾛｲ「どうした？」
ﾂｷﾊ「やめて！！」
ツキハは叫ぶ
ﾂｷﾊ「嘘なんてつかないで！！！」
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