Eternal Symphony Ⅱ

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scene25［影を残して］

ﾓｴｷﾞ「起きた？、おはよう、結構寝てたね。お腹すいてない？もう3日も寝てたんだよ」

ハナモエギはベッドに横たわっているロイロに向かって微笑む

ロイロは目を開け、眩しさに目を細める

ﾛｲ「戻って、来れたんですね」

ｼｵﾝ「戻って来れたよ」

ﾛｲ「どうやって、こっちに」

ｼｵﾝ「詳しく話すのはまた今度な、まだ疲れてるだろ、おやすみ。」

シオンはロイロの目元を自分の手で覆う

ロイロは再び目を閉じ眠りにつく

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scene26［再開］

ロイロは部屋から出て、賑やかな方へと歩く

ﾅﾃﾞ「おぉ！起きたのか！」

ｱﾝｽﾞ「おはよう～」

ﾛｲ「あの、なんで」

ロイロは部屋の入り口に立つ

ｼｵﾝ「なんでって、助けて欲しかったんでしょ？」

ｱﾏ「とりあえず座れば？」

ロイロは皆が座る元へと向かい、もう一度聞いた

ﾛｲ「どうして、俺をこっちに戻したんですか」

ｼｵﾝ「ロイロが助けて欲しいって言ったんじゃん」

ﾛｲ「俺は...！」

ｼｵﾝ「生きたくない？もう終わりにしたかった？」

ﾓｴｷﾞ「ロイ、言ってくれたよね、もっと早くに出会っていれば守れたのにって」

ロイロは俯きながら耳を傾ける

ﾓｴｷﾞ「生きて、生きて俺のこと守ってよ。
生きる理由がないなら、何か理由を作ってよ。
新しい理由が出来るまでは、俺のことを守るっていう理由で、生きて」

ロイロは無言で下を向いている

ｼﾝｸ「大変だぞ、モエギを守るのは」

ｼｵﾝ「頭がいいしな～、守るというより守られちゃうよな」

ｱﾏ「お前に出来るか？」

ｱﾝｽﾞ「結構重要な約やで？」

ﾛｲ「......できる」

ｼｵﾝ「おっ、」

ﾛｲ「俺に、モエギさんを守らせてください」

ロイロはハナモエギを真っ直ぐ見つめて強く言う

ﾓｴｷﾞ「もちろん、よろしくね、ロイロ」

diverにまた、新たな力が加わった

ｼｵﾝ「ナデシコ、頑張れよ」

ﾅﾃﾞ「うぅ～～、モエギ寂しい...」

ﾓｴｷﾞ「項垂れないでよ」

ﾛｲ「あ、ナデシコさん」

ﾅﾃﾞ「呼んだか！！！」

ﾛｲ「あの時、ありがとうございました」

diverの影は、明るい影、強い影

鍵を回し、扉を開ければ

世界は広がっている