ただの風邪?それとも…? ページ40
ジ「……また上がりましたね、熱」
セ「そうみたい…」
替えの布巾を水で濡らし、額に当てる。
だがそれも数分後には乾いてしまった。
ジ「やはりおかしくないですか?濡れ布巾がこんなに早く乾くはずがない」
セ「いしゃは………いじょーなし、ただの風邪、ていってたけど……(滑舌が悪くなってきた)」
ジ「………変な病でないと良いのですが」
セ「だいじょーぶ。多分、すぐなおる」
とは思っていないが心配かけるのは嫌だ。
セ「そぅだ……入口扉のまえにいるエラムと…アルフリードとメルシィをよんで。さっきからずっと気配がするの………」
ジ「!気付いていらしたのか」
セ「気付かないほどにぶくなってないもん」
ジ「分かりました。呼んできます」
…
アル「セレン〜!((ムギュ」
セ「んにゃっ((ムギュムギュ」
アル「熱"ッ!?ちょっと大丈夫なの?すごい熱だよ!」
セ「くるしい……((ムギュー」
エ「お前なぁッ!!病人に抱きつくな!!」
入室早々に抱きついてきたアルフリードを引き剥がすエラム。それを見て苦笑するメルシィ。
メ「ペタッ))本当。すごい熱ですね」
セ「……めるしぃ、手が冷たい……きもちいー」
メ「冷やしてきましたから」
ニコッと笑って頬や額にペタペタと手を当ててくる。
あー濡れ布巾よりずっと気持ちいい。さすがメルシィ、あたしの天使←
エ「頭痛は治りましたか?「ぜんぜんー」そうですか。薬も無効か…」
そう、全く薬が効かないのだ。
城にいる優秀な医者と薬剤師をかき集めて治療にあたっているが、今のところどの薬も効き目がない。
熱冷ましの薬や頭痛薬を何度試したことか。
…全て無効だった。
前例のない事態に皆おどおどしている始末だ。
症状はただの風邪。でもどの薬も効かない。
不安が溜まっていく。
アル「そういえばダリューン卿は?」
セ「ケホッ))ダリューンには……シェンヴのあいてをしてもらってる。いつもはあたしが、稽古のあいてを……するんだけど………今日はむりだから」
アル「ふふ、きっとしごかれているだろうねぇ」
メ「それくらいが丁度良いのです」
いつも通り兄に厳しいメルシィ。
エ「シェンヴ様も夕方頃には様子を見に来ると言っていましたよ」
セ「わかった………それまで寝とく」
アル「うん、おやすみセレン」
メ「おやすみなさい」
54人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ニーサc(プロフ) - うぅ写真今までのやつもこれも見れない…(´;ω;`) (2018年8月29日 17時) (レス) id: f6874ea2f4 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - 咲柄 沖さん» ありがとうございます!続編どんどん書いていきますよ!お楽しみにっ! (2016年5月16日 20時) (レス) id: 11427c146d (このIDを非表示/違反報告)
咲柄 沖(プロフ) - 咲きさん!いつも楽しく読ませてもらっております。この度は7章突入おめでとうございます。ハラハラドキドキ更新がひたすら来るのを待ちわびていました。勿論続編も読ませて頂きます。これからも更新頑張ってください (2016年5月15日 22時) (レス) id: 7ae002d76e (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - ダ「頼むぞジーニアス……師として顔向けできん」 (2016年5月15日 19時) (レス) id: 11427c146d (このIDを非表示/違反報告)
ワイバーン(プロフ) - ジ「分かりました。言わないでおきましょう。クスクス」 (2016年5月15日 5時) (レス) id: 0ab8e72630 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:咲き | 作成日時:2016年4月10日 19時