琥珀色の月の下で ページ24
セレンside
……どうしよう。
ダリューンの目がギラギラしてる。笑顔が黒い。
変なスイッチいれちゃったみたいだ。
チュ…
セ「ん、ふぁ………っ///」
チュク……
セ「息できなっ………だりゅ、…」
空気を求めて口を開けると舌をねじ込まれる。
あたしの思考はほぼ停止状態。
セ「(羞恥心で死ぬっ!!///////)」
延々と口付けを続けるダリューン。
あの、そろそろ酸欠になるんですが師匠。
そして心臓が破裂しそうなのですが。
チュク、チュ………
セ「んはっ…………殺す気か!//////」
ダ「すまん。……少しいじめたくなったのだ」
セ「これが少し!?弟子が窒息死したら話にならんでしょうが!?///」
ふくみ笑いをもらしながら隣に腰を下ろすダリューン。
肩を抱き寄せて今度は額に口付けをおとす。
全身の力が抜けているため、もう抵抗はできなかった。
ダ「お前とて俺に心配かけさせたろうが。情報文献にはほとんどお前の事が書かれていなんだ」
セ「うっ………べ、別に良いじゃない。無事だったんだから「良くない」んんッ」
だから窒息するってば!!
ダ「……心配したのだぞ。あの時お前の殺気に触れるまで、気が気でなかった」
寝台に押し倒され、ついに逃げ道はなくなった。
セ「………謝罪の言葉だけじゃ、貴方の気は収まらないんだね?」
ダ「愚問」
セ「……………分かったよ………///////」
折れたあたしを嬉しそうに見下ろす彼の首筋に腕をまわす。
琥珀色の瞳はまっすぐこちらを見つめている。
もう逃がさぬと言いたげに。
ああぁ、やっぱり恥ずかしいよ。
明日ちゃんと起きれるかなぁ。
溶けてしまうのでは、というくらい熱くなっていく頬を撫で、ダリューンは熱っぽい声でささやいてきた。
ダ「心配するな。………優しくする」
その時、プチッと自分の中の何かが切れた。
____この夜空に浮かぶ月は、あの日と同じ琥珀色だった……_______
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ニーサc(プロフ) - うぅ写真今までのやつもこれも見れない…(´;ω;`) (2018年8月29日 17時) (レス) id: f6874ea2f4 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - 咲柄 沖さん» ありがとうございます!続編どんどん書いていきますよ!お楽しみにっ! (2016年5月16日 20時) (レス) id: 11427c146d (このIDを非表示/違反報告)
咲柄 沖(プロフ) - 咲きさん!いつも楽しく読ませてもらっております。この度は7章突入おめでとうございます。ハラハラドキドキ更新がひたすら来るのを待ちわびていました。勿論続編も読ませて頂きます。これからも更新頑張ってください (2016年5月15日 22時) (レス) id: 7ae002d76e (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - ダ「頼むぞジーニアス……師として顔向けできん」 (2016年5月15日 19時) (レス) id: 11427c146d (このIDを非表示/違反報告)
ワイバーン(プロフ) - ジ「分かりました。言わないでおきましょう。クスクス」 (2016年5月15日 5時) (レス) id: 0ab8e72630 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲き | 作成日時:2016年4月10日 19時