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来訪者 ページ22

…トンッ




セ「ぉおっとと。危ない危ない」




バルコニーを渡って廊下に到着した。




気づかれてないね、よし。




えっとダリューンの部屋は…………っとその前に医務室に行ってみようか。




もしかしたらまだ治療を受けているかも。









…いなかった。




怪我をした兵達がいただけだった。



あと、ダリューン目当てに来た侍女や貴族の姫や女人達がものすごくいたな。




彼女等のきらびやかな宝石や衣服が目に痛かったのですぐにその場を離れた。
















ダリューンの部屋についた。




気配からして多分中にいるのだろうが………どうしたことか、扉から入るのが気恥ずかしい。



特にこれといった根拠はない、がこの格好で入ると彼はきっと変な顔をする気がする。







セ「(…………窓からのぞこう。のぞくだけなら…)」




高確率で気づかれるだろうが。






そろりとバルコニーに手をかけた。



















ダリューンside




ダ「…………ふぅ」




やれ、やっと一日が終わったか。



傷の手当てを終え、俺は髪紐をといたまま寝台の上に寝転がった。



傷が痛みにうずく。




ダ「………これでシンドゥラのいざこざも終わるわけか」




これでようやくあのお調子者(ラジェンドラ)に付き合わなくて済む。



…セレンに手を出される心配も無くなる。





ダ「っ!そうだ、セレンはどこだ?」






あの殺気を放ったのはおそらくセレンだ。闘技場に彼女もいた…………今はどこに?



一体どこにいるんだ?





ダ「探しにいくか…____!!」




俺は息をひそめ、耳をすませた。









(ト………トンッ トトト…)









バルコニーから誰かの足音が聞こえる。




その足音は徐々にこちらへ近づいてきた。






ダ「………………((ザッ」


?「ひゃあっ!」


ダ「!!?」




足音を消してバルコニーに出ると、そこにいた何者かが足を滑らせた。



その者の瞳を見た俺は、反射的に落ちそうになる彼女の手首を掴んだ。






ダ「……何故バルコニーから来るのだ。セレンディーネ」


セ「ごめ………なさ…い…………;;」








とび色の目が申し訳なさそうに細められる。




バルコニーからの来訪者はセレンだった。






無事だったことに安心して、彼女の手首を引っ張り上げた。

愛しいから、いじめたくなる→←宰相の死



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ニーサc(プロフ) - うぅ写真今までのやつもこれも見れない…(´;ω;`) (2018年8月29日 17時) (レス) id: f6874ea2f4 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - 咲柄 沖さん» ありがとうございます!続編どんどん書いていきますよ!お楽しみにっ! (2016年5月16日 20時) (レス) id: 11427c146d (このIDを非表示/違反報告)
咲柄 沖(プロフ) - 咲きさん!いつも楽しく読ませてもらっております。この度は7章突入おめでとうございます。ハラハラドキドキ更新がひたすら来るのを待ちわびていました。勿論続編も読ませて頂きます。これからも更新頑張ってください (2016年5月15日 22時) (レス) id: 7ae002d76e (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - ダ「頼むぞジーニアス……師として顔向けできん」 (2016年5月15日 19時) (レス) id: 11427c146d (このIDを非表示/違反報告)
ワイバーン(プロフ) - ジ「分かりました。言わないでおきましょう。クスクス」 (2016年5月15日 5時) (レス) id: 0ab8e72630 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:咲き | 作成日時:2016年4月10日 19時

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