猛虎将軍 ページ19
…
セ「チッ……どこもかしこも敵だらけ!道を塞ぐな馬鹿共!ああもう邪魔!!」
ア「ディアル、おぬし……怖いぞ」
セ「すみません」
………やはり短剣ではこの大勢を倒せないか。
セ「ジャスワント!!あたしの剣はどこにあ「貴様、私の意にそむくと言うのか!?……さては寝返ったのか!!!」………は」
ガ「ラジェンドラの犬めと裏でどんな取引をしたのだ!!」
声のする方を見ると、ガーデーヴィがマヘーンドラ宰相の胸ぐらを掴みあげていた。
宰相の顔が絶望と驚愕に染まる。
マ「何をおっしゃいます殿下!国王陛下の御前ですぞ!!」
ガ「やかましい!!この裏切り者めが!!」
マ「ここはラジェンドラ王子に頭を下げ、お退きください!これ以上死者を出しては…」
ガ「黙れええぇぇぇぇぇッ!!!」
ザシュッ
ドサッ_______
ジ「…………………え……」
マヘーンドラ宰相がガーデーヴィに斬られた。
彼が倒れると同時にその場は静まり返った。
ジ「………マヘーンドラ様……………?」
シ兵「宰相閣下が……!」
シ兵「マヘーンドラ宰相………」
動きを止める兵達の口々からもれる主君の名。
兵達の耳には、ガーデーヴィのわめき声は聞こえない。
その目に奴の姿は映っていない。
兵達は闘争心を失った。
今の今まで彼等はガーデーヴィに仕えていたのではない。
彼等の主君は……マヘーンドラ宰相だったのだ。
ダ「剣をおさめよ!!!」
セ「ッ……」
ダリューンの鋭い声が轟いた。
ダ「この戦いは、おぬしらの国のいく末を決める神聖なものではなかったのか!!………不服ある者は今ここで俺に勝負を挑め!!!」
一間の静寂。
シ兵「
シ兵「
シ兵「
シ兵「
ダリューンに戦いを挑む者はおらず。
ラジェンドラ兵もガーデーヴィ兵も、皆その呼称を唱え始めた。
彼等の声には、混乱する場を一喝でいさめたダリューンに対する敬意が含まれていた。
彼の武勇は今、この場にいる者全員に認められたのだ。
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ニーサc(プロフ) - うぅ写真今までのやつもこれも見れない…(´;ω;`) (2018年8月29日 17時) (レス) id: f6874ea2f4 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - 咲柄 沖さん» ありがとうございます!続編どんどん書いていきますよ!お楽しみにっ! (2016年5月16日 20時) (レス) id: 11427c146d (このIDを非表示/違反報告)
咲柄 沖(プロフ) - 咲きさん!いつも楽しく読ませてもらっております。この度は7章突入おめでとうございます。ハラハラドキドキ更新がひたすら来るのを待ちわびていました。勿論続編も読ませて頂きます。これからも更新頑張ってください (2016年5月15日 22時) (レス) id: 7ae002d76e (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - ダ「頼むぞジーニアス……師として顔向けできん」 (2016年5月15日 19時) (レス) id: 11427c146d (このIDを非表示/違反報告)
ワイバーン(プロフ) - ジ「分かりました。言わないでおきましょう。クスクス」 (2016年5月15日 5時) (レス) id: 0ab8e72630 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:咲き | 作成日時:2016年4月10日 19時