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全員「「「＿＿＿！！！！？」」」
客席にいる者、闘技場にいる者。
全員の全身の毛がワッと逆立った。
ア「(な、なななななな何だ！！？)」
肌の表面が沸き立つように震えているようだ。
ギ「(何だこの感じ………指一本動かせん…！！)」
まるで金縛りにあったように皆の動き＿＿否、"時"が止まった。
ファ「(一体何が起きた？精霊 共さえ動けない。…………これはまさか)」
メ「(殺気………セレン様の殺気！！？)」
声は出せず、動けず、息もできない。
場内全体の空気が極限まで張りつめている。
セ『………これ以上我が師と主君を愚弄するでないぞ。もしダリューンを殺したらその時は………分かっているな』
一番彼女の近くにいたジャスワントは恐怖のあまり気絶しそうになった。
冷たい。
彼女の口からこぼれた声は、氷よりも冷たいものだった。
その声音だけで人の体温を奪ってしまいそうな。
セレンの声で、セレンの声ではなかった。
彼女の奥にあった"何か"から溢れ出たのは炎。
だがそれは「炎」と呼ぶにはあまりにも大きく、あまりにも冷たすぎた。
冷たい炎は空気を伝い、這い登り、この場内を一瞬で凍らせたのだ。
ナ「(人の発する殺気というのは………ここまで冷たく恐ろしいものになるのか？……あのバハードゥルがピクリともしなくなった)」
ダ「(これは…セレンのものなのか？………セレンが…………？)」
ダリューンでさえ動けずにいる。
冷や汗が滝のように吹き出す。
ダ「(これは…危うい…………この殺気だけで人を殺めかねん。師として……隣にいる者として、いさめねばならない)」
ひどくゆっくりと殺気の出所に顔を向ける。
顔や体全体に、鉛の鎖ががんじがらめに巻き付いているみたいに動きづらかった。
ダ「(落ち着け)」
声が出ないので口だけ動かすと、途端に凍っていた空気が溶けだした。
ダ「＿＿＿＿っはあ！」
こわばった体がほぐれ、緊張の糸が緩まった。
"空気が凍った"のはほんの一瞬の間だったが、この場にいる全員には永遠のような長い時間に感じた。
絶対零度の炎 ページ14
No side
ゴォオオオオオオオッ！！！！
全員「「「＿＿＿！！！！？」」」
客席にいる者、闘技場にいる者。
全員の全身の毛がワッと逆立った。
ア「(な、なななななな何だ！！？)」
肌の表面が沸き立つように震えているようだ。
ギ「(何だこの感じ………指一本動かせん…！！)」
まるで金縛りにあったように皆の動き＿＿否、"時"が止まった。
ファ「(一体何が起きた？
メ「(殺気………セレン様の殺気！！？)」
声は出せず、動けず、息もできない。
場内全体の空気が極限まで張りつめている。
セ『………これ以上我が師と主君を愚弄するでないぞ。もしダリューンを殺したらその時は………分かっているな』
一番彼女の近くにいたジャスワントは恐怖のあまり気絶しそうになった。
冷たい。
彼女の口からこぼれた声は、氷よりも冷たいものだった。
その声音だけで人の体温を奪ってしまいそうな。
セレンの声で、セレンの声ではなかった。
彼女の奥にあった"何か"から溢れ出たのは炎。
だがそれは「炎」と呼ぶにはあまりにも大きく、あまりにも冷たすぎた。
冷たい炎は空気を伝い、這い登り、この場内を一瞬で凍らせたのだ。
ナ「(人の発する殺気というのは………ここまで冷たく恐ろしいものになるのか？……あのバハードゥルがピクリともしなくなった)」
ダ「(これは…セレンのものなのか？………セレンが…………？)」
ダリューンでさえ動けずにいる。
冷や汗が滝のように吹き出す。
ダ「(これは…危うい…………この殺気だけで人を殺めかねん。師として……隣にいる者として、いさめねばならない)」
ひどくゆっくりと殺気の出所に顔を向ける。
顔や体全体に、鉛の鎖ががんじがらめに巻き付いているみたいに動きづらかった。
ダ「(落ち着け)」
声が出ないので口だけ動かすと、途端に凍っていた空気が溶けだした。
ダ「＿＿＿＿っはあ！」
こわばった体がほぐれ、緊張の糸が緩まった。
"空気が凍った"のはほんの一瞬の間だったが、この場にいる全員には永遠のような長い時間に感じた。
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ニーサc(プロフ) - うぅ写真今までのやつもこれも見れない…(´；ω；｀) (2018年8月29日 17時) (
レス) id: f6874ea2f4 (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - 咲柄 沖さん» ありがとうございます！続編どんどん書いていきますよ！お楽しみにっ！ (2016年5月16日 20時) (レス) id: 11427c146d (このIDを非表示/違反報告)
咲柄 沖(プロフ) - 咲きさん！いつも楽しく読ませてもらっております。この度は7章突入おめでとうございます。ハラハラドキドキ更新がひたすら来るのを待ちわびていました。勿論続編も読ませて頂きます。これからも更新頑張ってください (2016年5月15日 22時) (レス) id: 7ae002d76e (このIDを非表示/違反報告)
咲き(プロフ) - ダ「頼むぞジーニアス……師として顔向けできん」 (2016年5月15日 19時) (レス) id: 11427c146d (このIDを非表示/違反報告)
ワイバーン(プロフ) - ジ「分かりました。言わないでおきましょう。クスクス」 (2016年5月15日 5時) (レス) id: 0ab8e72630 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：咲き | 作成日時：2016年4月10日 19時
