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告白 − 瑠璃川幸 ページ3
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「おっそーい」
「ごめんね、幸くん。急ぎの用事？」
「別に急ぎじゃないけど...」
「どうかしたの？」
本人を目の前にすると意外と言いづらもんだなー...
「一回しかない言わないから、ちゃんと聞いてね」
「うん」
「監督の事が好き。俺と付き合ってほしい」
「へっ...！？」
どっから出たんだってくらマヌケな声に
少し笑いそうになる。
危ない危ない、平常心を保たないと。
「で、どうなの...？」
「えっと...私なんかでいいの？」
「私なんかって、俺は監督がいいんだけど」
「...幸くんがよければ、よろしくお願いします」
顔を赤らめた監督を見て
少し可愛いと思ってしまった。
でも今は言わないでおこう。調子に乗りそうだし。
「それってOKって事？」
「...うん」
「良かった...」
「でもビックリした。まさか幸くんも好きだったなんて」
「アンタが俺の事好きなのは知ってた」
「え！？そうだったの？」
「あんだけ視線送られたら気づくから！！
でも、告白は俺からしようと思って」
「幸くん...」
照れくさくなって視線を逸らしながら
最後の気持ちを伝える。
「今日からアンタは俺のなんだから。気をつけてよね」
「...？」
「分からないなら虫除け、しとかないとね」
続く
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作者名：エト | 作成日時：2018年9月18日 4時
