私の夢だった【A3!】 (ページ29)

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家族なんだからページ29

あの後結局何も言わなかったら真澄くんが何も言わず出ていってしまい、空港までみんなで急いで行った

もちろん碓氷さんとは連絡を取っていてまだ時間がある事と合流していないことがわかってある

「真澄くんいた！？」

…演技もきちんと忘れずにしている

でも、まさか真澄くんが自分から迷惑をかけない道を選ぶなんて誰も思わなかっただろう

「居た！！」

団員の誰かがそう叫び、カンパニー全員が集まる

「真澄くんはバカだなぁ」

ボソっと呟いた言葉がちょうど隣りに居た千景さんに聞かれてしまったが追求しないでくれたおかげで碓氷さんと合流して無事に寮へ帰ることができた

「心配したよ、家に帰ろう！」

なんていづみが言った頃には隠していて申し訳なかったと後悔してしまい、終わった事だからと言い訳を作ってよるご飯後に春組の真澄くん以外といづみには話してしまった。と言っても千景さんはいなかったけど

「そうなんだ…良かったよ、ちゃんと話を通して置いてくれて」

「イタルの言う通りネ！本当に行ってしまうのかと思ったヨ」

「それならそうと言ってくださいよね！！」

「綴くん走って転んでましたもんね」

咲也くんの一言で笑いが起こる

「だから、私みんなに謝りたくて…たとえ約束だったとしても家族なんだから。ね?」

いづみがさっき言っていた言葉に便乗して微笑んでみると咲也くんが元気よくはい！と返してくれてお開きになってドアに近寄ると喋り声が聞こえた気がした

「(だからああ言ってたのか…ここからでもいいかもな)」

ドアを開けてみると千景さんの後ろ姿があった

「千景さん!」

「…何かな？」

鬱陶しいといった感じに振り向く千景さん

「もしかして聞いてましたか？入り辛いときは言ってくださいね」

旧春組で集まっていたから入り難かったのかもしれない、今度からもっと気を配らないといけないな、新顔もまだまだ増えることだし

「聞いてたよ、それじゃあ」

「あ、おやすみなさい」

いきなり話を終わらせられて部屋に戻っていってしまった、コミュニケーションとか苦手な人なのかな？