4. 画伯と彼女と少年と ページ4
エレンside
俺達はエルヴィン団長から
今回の作戦について説明を受けた。
「つまりあの巨人を倒すには…
口の中に火薬ぶち込んで、
あわよくば
うなじごと吹っ飛ばそうッてことか？」
「そうだ」
「…巨人が都合よく
口をアホみてぇに開けといてくれればな。」
「目標はその自重ゆえか
顔を大地で削りながら進んでいる。
つまり“開く口”すら無いかもしれない。」
団長はそう言いながら、
ロッド・レイスの巨人体の図を紙に書く。
その時だった。
『団長』
と、Aさんが軽く右手を上げた。
その目は
団長の描いた巨人の図に向けられている。
ん？前にもこんな事あったような…
この光景に見覚えのある俺は
必死に記憶を辿っていく。
あっ、そうだ。思い出した！
それは旧調査兵団本部で
巨人化の実験について会議をしていた時。
リヴァイ兵長が書いた図を
指摘したAさん。
あの時は本当にヒヤヒヤした。
先輩達も顔を真っ青にして
その様子を見ていたのを覚えている。
ま、まさか…
俺は団長の描いた図を見た。
簡潔でとてもわかりやすい。
だが、この絵なら十分に可能性はある…
何も知らないエルヴィン団長は
「なんだ？」とAさんに聞き返す。
しかし、
ﾍﾟｼｯ
Aさんが口を開いたのと同時に、
隣に立つリヴァイ兵長が
彼女の頭を引っ叩いた。
「問題ない、話を進めてくれ。」
そう言った兵長に、
他のみんなは訳がわからず
不思議そうに2人を見る。
「あ、あぁ…」
団長は少し戸惑いながらも
作戦についての話を再開した。
俺はひとり心の中で
ホッと安堵のため息をついた。
作戦会議終了後。
『兵長、いきなり叩くなんて
酷いじゃないですか。』
「テメェが余計な事を言おうとするからだ。」
『何のことですか？』
「とぼけんじゃねぇ。」
そんなことを言い合いながら
部屋を出て行く
リヴァイ兵長とAさん。
仲が良いのか悪いのか…
でも、お互いどこか
嬉しそうに見えたのは俺の気のせいだろうか。
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Ester(プロフ) - ゆきゃんさん» そう言ってもらえると嬉しいです！今後の展開で迷っているところがあるのでもうしばらくお待ちください！ (2021年2月23日 18時) (
レス) id: d3fbc3f836 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきゃん - Esterさんが書くウォールマリア奪還読みたいです！！ (2021年2月21日 15時) (レス) id: 5c0b7ba815 (このIDを非表示/違反報告)
Ester(プロフ) - mさん» ここまで読んで頂きありがとうございます！私もただただ兵長の幸せを願っております！！ (2020年12月10日 22時) (レス) id: e396f20142 (このIDを非表示/違反報告)
m - シリーズ4お疲れ様でした！！読むたびにキュンキュンしてます(≧∀≦)どうか兵長が幸せになれますよーに！！ (2020年12月8日 17時) (レス) id: d2d16a9b38 (このIDを非表示/違反報告)
Ester(プロフ) - sachiさん» 幸せになって欲しいですよね。速度は遅いですが更新頑張ります！ (2020年10月5日 0時) (レス) id: e396f20142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ester | 作成日時：2020年5月8日 17時
