3. 禁句 ページ3
Aside
エレンの巨人化、
そして…初めての硬質化によって
私達は助かった。
エレンが自分を信じることを選んだ結果だ。
ｶﾝ ｶﾝ ｶﾝ
私とミカサとジャンは
エレンを巨人の体から引っ張り出す。
「クソッ…なんだよこの硬さは！」
小言を吐きながら
何度もブレードを叩きつけるジャン。
硬質化したエレンの体はとても硬く
なかなか壊すことができない。
『大砲持ってきた方がいいんじゃない？』
「Aさん！」
私の提案にミカサはバッとこっちを見る。
『冗談だよ』
そして…
エレンを無事にほじくり出した私達は地上へ。
少し先に巨人化したロッド・レイスが
凄まじい熱気を放ちながら
進んでいくのが見える。
私達もすぐに馬に乗り、後を追いかけた。
その後、団長達と合流。
調査兵団は
ロッド・レイスが進む先…オルブド区へ向かう。
その道中、
「止まれ巨人！！」
エレンの中にある巨人を操る力を試したが
効果はなかった。
「オイ止まれ！！
てめぇに言ってんだ、聞こえねぇのか馬鹿野郎！！」
エレンは腕をブンブン振りながら叫ぶも
ロッド・レイスは止まらない。
「ロッド・レイス、お前だ！！
このチビオヤジ…ﾊｯ」
突然動きが止まり、
口が滑ったと言わんばかりに
冷や汗をかくエレン。
後ろにいる兵長を振り返るなんてこと
今の彼にはできない。
当の本人は大して気にしていないようだが。
一部始終を見ていた私は
体ををプルプル震わせながら
思わず吹き出しそうになるのを
必死に堪えた。
「どうかしたか？」
『い、いえ…何でもありません…』
−オルブド区−
「何を考えている、エルヴィン！！
住民を避難させず街に留めるだと！？」
団長の作戦に納得のいかない駐屯兵団。
そんな彼らにハンジさんが丁寧に説明する。
「目標の巨人は
より大勢の人間が密集する方へと吸い寄せられる
…いわゆる“奇行種”です。
なので、今から急に
住民をウォール・シーナ内に避難させれば、
目標はそれに引き寄せられ
ウォール・シーナを破壊し突き進むでしょう。」
そしてあの巨人が
最終的に到達するのは王都ミットラス…
そうなれば、
人類は破滅的被害を被ることになる。
あの巨人はこのオルブド区外壁で
仕留めなければならない。
その説明に
駐屯兵団もやるしかないと悟ったようだった。
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Ester(プロフ) - ゆきゃんさん» そう言ってもらえると嬉しいです！今後の展開で迷っているところがあるのでもうしばらくお待ちください！ (2021年2月23日 18時) (
レス) id: d3fbc3f836 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきゃん - Esterさんが書くウォールマリア奪還読みたいです！！ (2021年2月21日 15時) (レス) id: 5c0b7ba815 (このIDを非表示/違反報告)
Ester(プロフ) - mさん» ここまで読んで頂きありがとうございます！私もただただ兵長の幸せを願っております！！ (2020年12月10日 22時) (レス) id: e396f20142 (このIDを非表示/違反報告)
m - シリーズ4お疲れ様でした！！読むたびにキュンキュンしてます(≧∀≦)どうか兵長が幸せになれますよーに！！ (2020年12月8日 17時) (レス) id: d2d16a9b38 (このIDを非表示/違反報告)
Ester(プロフ) - sachiさん» 幸せになって欲しいですよね。速度は遅いですが更新頑張ります！ (2020年10月5日 0時) (レス) id: e396f20142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ester | 作成日時：2020年5月8日 17時
