【13時間目】猛勉！巨人中学校�� ページ13
Aside
初夏。
気温が徐々に高まり、
半袖を着る生徒が増え始めた頃…
進撃中全校に普段とは違う緊張が走っていた。
それは…
全ての学年、全ての生徒の運命を左右する…
テストの返却が始まったからであった。
と言っても…
特に成績に問題のない
私達にとっては
いつもと変わらない学校。
私とリヴァイ先輩は
いつものように部室へ向かっていた。
『先輩…なんだか嫌な予感が…』
「あぁ、同感だ。」
背後から何かが押し寄せてくる。
そんな感じがした。
「リーヴァ―イー！」
その予感は的中。
先輩の名前を叫びながら現れたハンジさんは
満面の笑みを浮かべている。
「点数が良かった方が
焼きそばパン奢るってのはどう〜？」
テストの結果に自信があるハンジさんは
数学の答案用紙を目の前に出した。
93点…なかなかの高得点だ。
が、しかし…
「黙れ」
リヴァイ先輩が出した答案用紙に
書かれている点数は…95点。
ハンジさん…惜しい…
「アハハハ、うそうそ。冗談だってば〜」
ハンジさんは
慌てて自分の答案用紙を後ろに隠すと、
「リヴァイ、聞いて欲しい話がある。」
次の作戦に移った。
「私は今、とてもお腹が空いている。
そして…財布には21円しか入っていない…！
どうだ！？
そんなかわいそうな友人を前に奢らないなんて
良心の呵責に耐えられないだろう！」
いくらハンジさんでも頼む相手が悪すぎる…
「さっちゃんイカでも食ってろ」
案の定、
リヴァイ先輩は全く相手にしていなかった。
「えぇー！
あれはイカであって
パンじゃないじゃなイカ！
ふざけた事を言って
はぐらかさないでもらえなイカ！」
リヴァイ先輩に負けじと反論するハンジさん。
後ろでその様子を見ていると、
『！』
ハンジさんと目が合った。
「A〜」
ハンジさんは
捨てられた子犬のような目で
私を見つめる。
『…っ』
私はあの顔に弱い。
だがその時、
「後出して話を持ちかけた上に
代替案を提示してやった俺に
文句をつけるとは…
頭までクソになったのかオメェは。」
私とハンジさんの間に入った
リヴァイ先輩の背中で
その視線は遮られた。
「確かに…
手段を選ばず焼きそばパンをたかる私の行動は
人として最低だったかもしれない。
…でも！」
ハンジさんの目には決意がこもっていた。
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Ester(プロフ) - ルイさん» ありがとうございます。本編ではあまり書けない可愛いところも書いていきたいと思います。更新頑張ります！ (2020年5月11日 2時) (
レス) id: e396f20142 (このIDを非表示/違反報告)
Ester(プロフ) - 天雪さん» ありがとうございます。気づいてもらえるか心配だったのでとても嬉しいです！ (2020年5月11日 2時) (レス) id: e396f20142 (このIDを非表示/違反報告)
ルイ - 面白いです。夢主に振り回されてるリヴァイかわいいですね。更新頑張ってください。応援しています。 (2020年5月10日 19時) (レス) id: e495d80177 (このIDを非表示/違反報告)
天雪(プロフ) - 本家同様、本編と同じセリフがちょいちょい入ってくるのが最高です！ (2020年5月8日 21時) (レス) id: 9e97a6dad3 (このIDを非表示/違反報告)
Ester(プロフ) - ☆。.:MIRU＊・゜さん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年4月10日 16時) (レス) id: e396f20142 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ester | 作成日時：2020年3月30日 16時
