8. 二人の勝負 ページ8
ハンジside
ーある日の訓練中ー
いつもと変わらない訓練。
はあ、退屈だな。
私は地面に寝転がり
空を見上げた。
「あれは６ｍ級かな〜
あ、こっちは四足歩行だ」
「分隊長、雲を見てブツブツ言わないでください。
他の兵が気味悪がっています。」
呆れ顔で私の横に立つモブリットに
「だってさー」と反論していると
ｻﾞﾜｻﾞﾜ
兵士たちが騒がしい。
「なに？何か騒がしいみたいだけど」
「ああ。あっちで兵長とAが
何か勝負するみたいですよ。」
なにそれ！面白そう！
「見に行くよ！モブリット！」
「ちょっと分隊長！」
人が集まる方に来てみると
兵士たちの視線の先には
リヴァイとAが。
「先に相手のうなじを取った方が勝ちだ。
わかったな。」
『はい』
どうやら、どちらが先に
相手のうなじをとれるかを競うらしい。
もちろん練習用の木刀で。
「Aのやつ
本気でリヴァイ兵長に勝てると
思ってんのか」
「いくらAでも
兵長には勝てねえな」
周りの兵士たちは
口々にそう言っていた。
「始め！」
エルドがそう叫ぶと同時に
2人は立体機動で宙に舞った。
2人は物凄いスピードで木々の間を飛び回る。
リヴァイは木の幹を踏み台にして
Aに切りかかった。
「もう終わりか」
その様子を下から見ていた
兵士の1人がそう言った。
しかし、Aは
上半身を反らし、リヴァイの攻撃を避ける。
そのままリヴァイの刀を蹴り上げるが
リヴァイにあっけなく押し飛ばされる。
ﾊﾟｼｭｯ
木の枝にアンカーを刺して
体制を整えるAに
すかさず次の攻撃を仕掛けるリヴァイ。
Aは、その攻撃を避けると
今度は逆にリヴァイのうなじを狙いに
攻撃を仕掛ける。
「すげえ、リヴァイ兵長の攻撃を避けてる」
「空中であんな動きが出来るなんて」
下から見ていた兵士たちは
2人の動きに釘付けだった。
Aは小柄で華奢なため
力はリヴァイに劣るが
その体格を逆手に取った小回りの利いた動きと
得意の対人格闘技の技術で
うまくカバーしている。
「チッ。ちょこまかとすばしっこいやつだ。」
『いくら木刀でも
あんなの食らったらただじゃ済まない…』
2人の攻防戦は10分続いた。
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Ester(プロフ) - YUUKOさん» ありがとうございます！そう言ってもらえると嬉しいです。更新頑張ります！ (2019年7月31日 12時) (
レス) id: 3a0388d4ae (このIDを非表示/違反報告)
YUUKO - 凄く面白いです。更新楽しみにしています。頑張って下さい！ (2019年7月30日 21時) (レス) id: 5afe16bc4a (このIDを非表示/違反報告)
Ester(プロフ) - リヴァイ好きさん» ありがとうございます、更新頑張ります！ (2019年7月19日 13時) (レス) id: 27b2c4c282 (このIDを非表示/違反報告)
リヴァイ好き - 面白い！！！！！ 続き楽しみにしてます 早く更新願っています (2019年7月18日 22時) (レス) id: dc53e000da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ester | 作成日時：2019年7月18日 5時
