45. 月が綺麗ですね ページ45
Aside
他の兵士はすでに
自室に戻っている時間だろう。
誰もいない廊下を歩く。
私はいつかの
ハンジさんとの会話を
思い出していた。
私と兵長の関係を
聞いてきたハンジさん。
そんなのわかりきっていることだ。
上司と部下。
兵士長とその補佐官。
だけど、私は
リヴァイ兵長が自分の中で
特別な存在になっていると
感じていた。
彼が傍にいると
安心する自分がいる。
そんなことを考えていると、
タイミングが
良いのか悪いのか
前から歩いて来たのはリヴァイ兵長。
「また、ハンジの話に付き合ってたのか」
『はい』
「もうすぐ壁外調査だ。
どうせ、
次はどんな巨人に
会えるかって話だろう。」
『よくわかりましたね』
壁外調査…
今回も沢山の犠牲者が出るだろう。
そして、彼の背中もまた重くなる。
その背中はまだ
背負い続けることができるのだろうか。
そんなこと聞いても
意味がないことはわかってる。
目の前にいる彼の姿を見て
私は改めて決心する。
兵長から視線を外し、
窓の外に目をやった。
窓に映る自分の顔。
その向こうには
白く輝く巨大な満月が
夜の暗闇を照らしていた。
『兵長、月が綺麗ですね』
私の言葉につられて
兵長も窓の外を見る。
「ああ、そうだな」
これからも私は
人類のためにすべてを捧げる貴方を
沢山のものを背負い続ける貴方を
傍で支えよう、守っていこう。
兵士長の右腕として、補佐官として。
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Ester(プロフ) - YUUKOさん» ありがとうございます！そう言ってもらえると嬉しいです。更新頑張ります！ (2019年7月31日 12時) (
レス) id: 3a0388d4ae (このIDを非表示/違反報告)
YUUKO - 凄く面白いです。更新楽しみにしています。頑張って下さい！ (2019年7月30日 21時) (レス) id: 5afe16bc4a (このIDを非表示/違反報告)
Ester(プロフ) - リヴァイ好きさん» ありがとうございます、更新頑張ります！ (2019年7月19日 13時) (レス) id: 27b2c4c282 (このIDを非表示/違反報告)
リヴァイ好き - 面白い！！！！！ 続き楽しみにしてます 早く更新願っています (2019年7月18日 22時) (レス) id: dc53e000da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ester | 作成日時：2019年7月18日 5時
