33. 補佐の意地�� ページ33
リヴァイside
Aが補佐になってすぐの頃。
エルヴィンから貰った
大量の書類を抱えて
部屋に現れたA。
『兵長、明日は非番ですよね』
Aは部屋に入るなり
そう言った。
「それがなんだ」
『今、奇行種と化したハンジさんが
実験の話をするために
ここへ向かってきています。
ここ数日
風呂にも入っていないようです。』
いきなり何を言い出すんだ、コイツは。
『あの様子だと
日が暮れるまでここに
居座り続けるでしょう。
このままでは
この書類は明日までに終わりません。
兵長は非番返上で
することになります。』
「だから何が言いたいんだ」
コイツの言いたいことが
わからない。
『私と取引しませんか？』
Aは
ハンジを足止めし、
大量の書類も明日までに
終わらせることができると言った。
「代わりにどうしろってんだ」
Aは
俺の首元を指す。
『それください』
「は？」
『兵長のスカーフです』
Aは真剣な顔で言った。
Aの考えが読めず
俺は疑いの目を向ける。
『勘違いしないでください。
着けたいわけじゃありません。』
ますます、訳がわからなくなった。
「リ〜ヴァ〜イ〜」
廊下からハンジの声が聞こえた。
すぐそこまで迫っているようだ。
『兵長、早くしないと
ハンジさんが来てしまいます。』
俺は迷った。
だが、
紅茶がもうすぐなくなる。
明日買いに行かないと
次いつあるかわからない休みまで
紅茶なしの生活だ。
それは耐えられない。
「ああ、わかった」
俺はAに言った。
『取引成立です』
Aは部屋を出ていく。
扉の向こうから
Aとハンジの声が聞こえた。
『ハンジさん。
その話、私に聞かせてください。』
2人の声は徐々に遠ざかっていった。
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Ester(プロフ) - YUUKOさん» ありがとうございます！そう言ってもらえると嬉しいです。更新頑張ります！ (2019年7月31日 12時) (
レス) id: 3a0388d4ae (このIDを非表示/違反報告)
YUUKO - 凄く面白いです。更新楽しみにしています。頑張って下さい！ (2019年7月30日 21時) (レス) id: 5afe16bc4a (このIDを非表示/違反報告)
Ester(プロフ) - リヴァイ好きさん» ありがとうございます、更新頑張ります！ (2019年7月19日 13時) (レス) id: 27b2c4c282 (このIDを非表示/違反報告)
リヴァイ好き - 面白い！！！！！ 続き楽しみにしてます 早く更新願っています (2019年7月18日 22時) (レス) id: dc53e000da (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Ester | 作成日時：2019年7月18日 5時
