8 ページ33
田中 side
彼女が居なくなったと聞いた時か、
北斗の付箋を見た時か、
ジェシーに励まされた時か、
…青白い顔をした彼女を見た今か。
俺はぎゅっと下唇を噛み締めた。
高｢いいな〜そんなに好かれてて｣
｢でも、俺、｣
___『Aは樹先生を1番信頼してるんです。なのに、そんな樹先生にあんな態度されたらどんな気持ちになるか、どんな気持ちで出てったか、もっと考えて欲しかったんです』
ぐうの音も出なかった北斗の言葉。
高｢…離れないっすよ、きっと｣
処置に使った器具を片付けながら、高地は
笑ってそういった。
｢…そーかな、｣
高｢少なからず、ここに来て呼んだのは樹先生の名前ですよ｣
｢っ、｣
高｢ジェシー先生が何回も俺俺！って声掛けてて俺緊迫してんのに笑っちゃいましたもん(笑)｣
｢…あーーまじ、｣
まじで最近の俺をはっ倒したい。
小さな手をぎゅっと握ると、
やっぱりまだちょっと冷たくて。
｢よかった…｣
高｢本当に。ジェシー先生と北斗に感謝して下さいね｣
｢こーちもありがとう…｣
高｢…気を使ってAに新しい絵本買ってあげてた大我も、俺に何度もどうすればいいか聞いてきた慎太郎にも、ちゃんとお礼してくださいね｣
何も知らなかった。
知ろうとしなかったけど、それでも。
その時にしていた俺の誤った判断を否定する訳じゃなく、上手くフォローしてくれていた皆。
やっぱり、こいつらしかいない。
改めてそれを実感した出来事になった。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1341人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SixTones」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃん - 移行おめでとうございます！主様のお話が本当に大好きでずっと更新されないか楽しみにしていました！これからもお話楽しみにしています！ (2021年7月29日 0時) (
レス) id: b34980f8db (このIDを非表示/違反報告)
スモモ(プロフ) - maru_さん» そうなんですね！わかりました！！これからも更新楽しみにしてます！！！ (2021年7月27日 20時) (レス) id: 6b77069b0e (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - みくさん» 本当にありがとうございます(TT)待っててくださって本当に本当に嬉しい限りです！！！ (2021年7月27日 20時) (レス) id: db337c87a7 (このIDを非表示/違反報告)
maru_(プロフ) - スモモさん» ありがとうございます(TT)もうTwitterやっていません…すみません(;_;) (2021年7月27日 20時) (レス) id: db337c87a7 (このIDを非表示/違反報告)
みく(プロフ) - 更新ありがとうございます！このお話大好きです！ずっと待っていました！おかえりなさい。 (2021年7月14日 1時) (レス) id: 12bc81e91e (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：maru_
| 作成日時：2020年10月15日 23時
