【雪男】俺らのイケメンマネージャー【男主】 (ページ30)

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宮舘「おれ、前にも遊馬さんの事、名前で呼んだりとかしてました…？」

『たまーにですけどね。ほら、この前のロケバスでも俺の事Aさんって呼んでくれてましたよ』

宮舘「え、まじ…？」

『まじです笑』

ぶわーっと一気に顔が熱くなっていく。完璧に呼び分けられていると思っていたのに、ボロを出したのが今日が初めてじゃないなんて…。めちゃくちゃかっこ悪いじゃん。恥ずかしすぎる…。

宮舘「全然気づかなかった…」

恥ずかしすぎて顔を抑えてしゃがみこむと、頭上からふふっと言う笑い声が聞こえる。

『無自覚だったんですね』

宮舘「はい…」

『成程、だからたまにしか呼んでくれ無かったんですね』

手をズラしてAさんを見ると可笑しそうに笑うAさんと目が合う。

宮舘「笑いすぎですよ」

『すみません、宮舘さんが可愛くてつい…』

宮舘「可愛くないです…」

可愛いと言う言葉についときめきそうになるが、この人は誰にでも可愛いって言うのを知っている。そんな言葉に騙されてたまるかと、ぐっと眉間に皺を寄せて睨むが効果は無いようで、またふふっと笑われてしまった。

宮舘「遊馬さんの意地悪…」

『あれ？もう名前で呼んでくれないんですか？』

宮舘「っ！」

この人は、本当に意地が悪い。俺がドキドキするって分かって言ってるんじゃ無いかと思うぐらい、俺のペースを乱して感情をぐちゃぐちゃにしていく。

本当に、この人の前じゃ全然″舘様″でいられない。

これが惚れた弱みと言うやつなのだろうか…？？ちょっと使い方が違う気はするけど、兎に角俺はこの人の前だとすごく弱くなってしまう。

真っ赤になった顔を抑えてじゃ「じゃあこれからは遊馬さんのこと、Aさんって呼びますからね」と言うといつもの笑顔で『いいですよ』と言って笑った。