命 ページ18
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『今日は野草を使って、薬を作ろうかな…』
いつも通りカゴいっぱいに野草を入れて、木で出来た家に帰っていた時。
急に郵便屋のアランがぶつかってくる。自転車をいっぱい漕いで、こちらに突進したからだろう。
「ご、ごめんなさい！！A様」
彼はAの目を見るとすぐに謝る。
そんなアランを宥めるように、Aは『
すると、アランは安心したのか、カバンから手紙を出して渡す。
『…？何かな、これ？』
ペリペリと開けずとも、『
でも、家に帰ってからのお楽しみにしようと、Aは『
「…さあ、分かりません…」
真っ黒い封筒、こんなものAもアランも見た事がない。
まさか、夢にも見た舞踏会へのお誘い？貴族の嗜みにAはずっと行ってみたかったのだ。
そんな時、ペットの烏、ルチナが帰ってくる。
「カーカー」
いつもとは違う、ルチナの何か不審な声に耳を立てながらも、Aはアランに手を振って、森へと入って行った。
森は不審を極めたほどに暗い。烏たちが騒いで北に渡っているし、三日月さえも出てきた。
そんな様子を見て、ルチナは身震いする。夜のような空によって、光っているルチナの黄金の眼。不安がっているのか光が強くなってきた。
いつものように、Aとお揃いのとんがり帽子を被せると、肩に乗ってくる。
「カーカーカー」
ルチナが鳴き声で「何か来る、逃げて」と言った瞬間、Aはすぐに走った。
それも遅く、後ろには黒い馬車。
『はっ！？』
気づいた時にはもう遅く、すでに馬車の中だった。
Aが何かに気がついたように、無我夢中で黒い封筒をベリベリと開けると、案の定、NRCの招待状が入っていた。
「カーカー」
「大丈夫かしら？」と言う、ルチナの背を撫でると、Aは自分自身に『
『なんで、ハイエナ！？』
ハイエナは烏の天敵だ。そのせいで、ルチナに威嚇をされる。ツンツンと首を突いてくるのだ。
『ちょっ、ルチナ！私A！』
そう言うと、威嚇は治った。
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1番短い短編でしたー(一話だけよ？？)
なんか最近、長編の方が筆ノリ良すぎて、更新より先に5話くらい書いちゃいました。現場からは以上です
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姉貴・姉さん・お姉ちゃんです！！【ヘタリア】→←ウサギ娘は男装するにはハイエナにならなくてはいけないらしい【ツイステ】
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作者名：梓詩織 | 作成日時：2022年10月30日 17時
