【ハリーポッター】ペット以上知り合い未満。【親世代】【シリウス・ブラック】 (ページ10)

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‪𝐃𝐚𝐲‬8 ページ10

「今日は悪戯したらジェームズに先に逃げられて俺だけ捕まって罰則中なんだよ」

確かにカップや雑巾が散らばっている。

大方、魔法を使わずにこれらを拭く罰則なのだろう。

「今日はついてない。

スニベルスには逃げられるし、スリザリンのA・シャフィクにキレられるし」

その言葉に驚く。

最初は私の名前覚えていたの…？と呑気に考えていたが、それよりも私の事覚えてるってことは目をつけられたということ。

スネイプのように彼らに絡まれてしまうかもしれない、と不安に襲われる。私の平凡な学生生活は終わってしまったらしい。

しかし、ブラックは全く予想外のことを口にした。

「…あいつは聖28一族でスリザリンだから純血主義だろうし、分かり合いたくもない。

けど、確かにシャフィクの言う通り、俺も男だから女に助けられるのはみっともないって勝手に決めつけてたかもしれない。純血主義が魔法使い同士の子が強いに決まってるというように、男の方が強いから女に助けてもらうなんてって決めつけだった。」

スリザリン生に言われたのだけは解せないが、と付け加えるブラック。

思っていたよりブラックはきちんと私の話を聞いていたらしい。

「そういえば、お前スリザリンの猫だったな

今の話は主人には内緒だからな」

ブラックは私の顎下を触る。

抑えられていないので、逃げ出すチャンスだったが何だか拍子抜けして逃げる気もなくなって猫らしくゴロゴロと鳴いておいた。

「…お前みたいにスリザリンでも憎たらしくなければいいのにな」

ブラックはぽつりと呟いた。

何だか、悲しそうな表情に見えた。

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