【ハリーポッター】ペット以上知り合い未満。【親世代】【シリウス・ブラック】 (ページ31)

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‪𝐃𝐚𝐲‬28 ページ31

シリウス・ブラックが？私になんの話？

ぐるぐると色んな考えがよぎるが、冷静を保つために深呼吸をする。

「…何かしら」

「お前は＿＿＿＿＿＿＿」

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「シリウス！」

シリウス・ブラックが何か言いかけたとき、レイブンクローの女の子が駆け寄り、彼の腕に自身の体を押し付けた。

その女の子には見覚えがあった。
前に空き教室でブラックとキスをしていた子だ。

「あなた、シリウスに何か用？
シリウスは私の彼氏よ、スリザリン生が気安く話しかけないでくれない？」

レイブンクロー生が怒りを露わにして言う。私に敵意を向けていた。

彼女の"彼氏"というワードに胸がざわつく。
ブラックと彼女が恋人かもだなんてわかっていたことだったけれど、正々堂々と言われるとやはり傷つくものらしい。

「俺から話しかけたんだ、お前には関係ないだろう？
それに…」

「あら、彼女が聞いてはいけない話なんてないでしょう？
ねぇ、スリザリン生さん？」

レイブンクロー生は"彼女”というワードを強調した。私を牽制したいのだろう。

シリウス・ブラックは焦っていたようだった。
それはそうか、彼女に私と自分がやましい関係なのではないかと疑われているようなんだから。

「…ええ、その通りよ。
私が教科書を教室に忘れたからブラックが届けてくれたの。それだけだから安心して。

邪魔者は失礼するわ」

私が丸く収めるしかないと思い、レイブンクロー生にそういうと私は足早にその場を去る。

きっと今の自分は酷い顔をしている。最後はシリウス・ブラックの顔なんて見られなかった。

彼が私の名前を呼んで引き留めようとしていたけれど、もう彼女との絡みを見ていられるほど私は強くない。

ブラックの顔を見たら、きっと泣いてしまっていただろう。

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