【ハリーポッター】ペット以上知り合い未満。【親世代】【シリウス・ブラック】 (ページ4)

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‪𝐃𝐚𝐲‬2 ページ4

私の一族は、生まれつき変身術を身につけている。ご先祖さまが魔女裁判から生き残る術として念の為身につけたらしい。どうやったかは分からないが、本来なら魔法生物か何かの能力だろう。使い方は違うが、まね妖怪ボガートのそれに似ている。

もしかするとご先祖さまはボガートと結婚…？なんて考えると馬鹿らしい。でもそう考えると、私たちは純血一族ではなくなる。もちろん、これが事実だとしても表向きには純血であるとするだろうし、現に世間からもそう認められている。

だが、一族が純血にこだわっていない理由にもなんとなく頷けてしまうためこの馬鹿げた説は否定もできないのだ。

…そんなことはさておき、私はこの能力を活かして度々息抜きを行っている。お気に入りの猫の姿になってしまえば、消灯時間を過ぎて出歩いても先生に怒られることは無い。変身術のことは誰にも話していないからバレる心配もない。やったことさえないけれど、禁じられた部屋にだって入り込むことが出来る。

猫になって過ごす夜のこの時間は、私にとって特別な時間なのだ。

そんな時だった。

消灯時間を過ぎているのに、何故かあのシリウス・ブラックとばったり出会ってしまったのだ。

バレることは無さそうだけど、抱き抱えられてしまって逃げ場を失う。

そういえば、この人、悪戯仕掛け人(マローダーズ)とか言ったイタズラ集団に入ってた。猫だからって変なことしたら承知しないわよ、とばかり一応シャーと威嚇するが、「威嚇するな、何もしないから」と撫でられる。

その声と手つきが妙に優しく、私は大人しくなった。

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