【ハリーポッター】ペット以上知り合い未満。【親世代】【シリウス・ブラック】 (ページ16)

今日:8 hit、昨日:21 hit、合計:26,491 hit

‪𝐃𝐚𝐲‬14 ページ16

ブラックはムッとした顔になる。

恐らく、スリザリン生の私と話したくないんだろう。こないだは、突っかかってしまったし。

「…こんな時間に何を……」

ブラックがそこまで言いかけた時だった。

誰かいるのか、と廊下に声が響いた。

多分、管理人だ。

「ﾁｯ……ここで見つかれば俺もお前も罰則だ。

逃げるぞ」

ブラックとこの姿でいることは好ましくないが、罰則はごめんだったのでブラックの後を追う。

ブラックは空き教室に入った。私も後に続く。
彼は何やら魔法をかけた。多分、見つからないようにしたのだろう。

静寂。

かなり気まづい。

「…それで、こんな時間に何してるんだ」

口を開いたのはブラックだった。

「…図書室で調べ物していたら過ぎてしまったのよ

そちらこそ、何をしていたの？」

「…別に、お前には関係ない」

私には答えさせたのに、自分は答えないなんて。

「関係あるわ、あそこはスリザリン寮の近くよ？

グリフィンドール生が来るところでは無いでしょう？」

そういうと、ブラックは舌打ちした。

本当にスリザリン生や純血主義者には態度が悪い。

猫の時とは大違いだ。

「…別に、猫を探していただけ」

「は？猫？」

ブラックの言葉に唖然とする。

猫ってつまり……

「…悪いか、白い猫だ」

…白い猫、私だ。

何故探してるのかは分からないけど、最近消灯時間に出歩くのやめたからブラックとは会っていなかった。

「……スリザリンの猫だ。最近見かけなくなった。

スリザリン生のお前なら何か知らないか？」

「…いいえ、白い猫なんて飼ってる人見たことないわ

大体黒か茶よ」

色々バレるわけにいかない私は嘘をつく。

白い猫を飼っている人がいないのは本当だけど。

「…もういいかしら？管理人もきっと振り切れただろうし。

助けてもらったのは有難いしお礼するわ。ありがとう。」

そう言って、私はアロホモラ(開け)とドアに魔法をかけた。これ以上気まずいのはごめんだった。ボロがでてもいけないし。

しかし、ブラックは私の行方を阻んだ。

「待て、まだ話は…」

私の腕を掴む。

そして、彼は私の腕に釘付けになった。

その腕には包帯。

バッとブラックの手を振り払い、その場を後にした。

.