𝐃𝐚𝐲10 ページ12
もうシナリオがあるの？と疑うレベルで、猫の姿になればブラックと出会ってしまう。
もうここまで来れば逃げたりするのも最初から諦めて、猫の正体がスリザリンのA・シャフィクとブラックにバレないように猫のふりをするように徹していた。
「…お前、怪我したのか」
私の包帯が巻かれた前足を見て、ブラックはそう言った。
変身すると、人間のときに身につけていたものがそのまま猫の姿に反映されてしまうことがあるのだ。スリザリンカラーの首輪は多分ネクタイの名残だし、足の包帯は火傷の処置した腕についていたものだ。
マクゴナガル先生が猫になると、メガネのような模様があるのと同じだ。
そうよ、と言わんばかりににゃーと返事する。
「跡に残ったら大変だろ、気をつけろ」
わかってるわよ、と言わんばかりににゃあと返事しておく。
「お前、俺の言葉にちゃんと返事してるみたいだな
まさか言葉がわかるのか？」
ドキリとした。バレたかもしれない、反応しすぎた？
そんなふうに思ったけれど、ブラックはまさかなと私の頭を撫でた。心底安堵した。
「…言葉が分からないからこそ、聞いて欲しいんだけど」
ブラックは見た事ないくらい真剣な顔で私を見つめた。
その顔に驚いて、私も何も言わずにブラックを見つめた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 371人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
mikitty(プロフ) - またの更新が楽しみで仕方ありません！ (4月10日 12時) (
レス) @page32 id: 75972ecbb8 (このIDを非表示/違反報告)
ソイみるく。(プロフ) - 瑚春さん» ありがとうございます！のんびりですが、更新頑張ります！ (1月7日 0時) (レス) @page31 id: 11fd7fd45f (このIDを非表示/違反報告)
瑚春(プロフ) - とても面白かったです！更新お待ちしております (12月6日 16時) (レス) id: 10d1c23c0d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ソイみるく。 | 作成日時：2023年9月2日 22時
