【ハリーポッター】The Tear of Sandersonia【ドラコ・マルフォイ】 (ページ8)

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Tear6 ページ8

大広間に食事を取りに行くと、ハッフルパフの席が盛り上がっていた。

今日はグリフィンドール対ハッフルパフのクィディッチの試合がある。盛り上がりの中心にはシーカーであるセドリック・ディゴリーがいて、その隣にはAがいた。

｢朝から煩いな｣

スリザリンの生徒はその様子を迷惑だと言わんばかりの顔で見つめていた。

別にスリザリンが試合に出る訳では無いため、グリフィンドールが勝とうがハッフルパフが勝とうがどちらでもいい。

強いて言うなら、ポッターの情けない顔が見たいからハッフルパフが勝てばいいといつもなら思っているだろう。

しかし、今日は違う。

セドリック・ディゴリーと仲良さそうに話すAの姿を見て、なんだか苛立ちが治まらない。

グリフィンドールなんかどうでもいい。ハッフルパフが負けてしまえばいい、なんて思った。

……もしも、

もしも、僕が彼女と同じ寮だったのなら＿＿＿

そこまで考えてやめた。

誰にでも優しく笑顔で接する彼女はどう考えてもハッフルパフがお似合いだし、純血主義の僕にはスリザリン以外ありえない。

どう考えても叶わない夢の話に過ぎなかった。

ハッフルパフの様子を見ていられなくなって、僕は朝ごはんを頬張っていたクラッブとゴイルを半ば強引に引きずって大広間を後にした。

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