Tear15 ページ17
Aside
｢……何故、あなたがここに？｣
私はたじろぐ。
1番、私がこんなことしてるなんて知られたくなかった人。
でもここに来たってことはきっと知っているのだろう。
｢……マーカス・フリントから聞いたんだ。」
最悪だ、彼がマーカスと繋がっていたなんて。
ドラコのことは信じてたけれど、同じスリザリン生だものね。
…ドラコも彼みたいに私を脅すようになってしまうのだろうか。
悲しくなって、涙が出そうになるのを必死に堪える。
しかし、彼の言葉は驚くべきことを口にした。
.
.
「奴の記憶を消した。｣
｢なんですって……？｣
｢Aに関すること、全て
君が初めて会ったときに僕にしようとしたことを、奴にしただけだ｣
｢……何故、あなたがそこまでするの？
私のためになるけれど、あなたのためにはならない。
花の涙だって気持ち悪いし。
それに、軽蔑したでしょ？一族の秘密を守るためとは言え、男に身体を差し出したなんて。｣
ドラコには知られたくなかった、と私は再び泣きそうになったのを必死に堪えた。
仲良くなれたのに、彼にはきっと軽蔑される。
けれど、ドラコは思いがけない行動に出た。
.
.
私に近づき、手を引っ張ってそのまま抱きしめたのだ。
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作者名：ソイみるく。 | 作成日時：2023年8月23日 22時
