3の誤解 ページ5
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気持ちが思わず緩む放課後。
「テストやばかったぁ〜」
はぁ、っと隣で思いっきり落ち込む友を横目で見る。
知ってんぞ、お前もう後半寝てたじゃねぇーか。
「Aはどうだった?ってか今回のとこ、範囲広くない?」
なんなんだよ〜、とよく分からない念を飛ばしている。眉間にシワをよせ、ブツブツ呟くさまは胡散臭い占い師みたいだ。
適当にうんうん、と相槌をうち、今日のバイトのシフトどうなってたっけ、と記憶を手繰り寄せた。
あ、5時からだわ。
まじか、今の時間が4時半だか、ら、
『ごめ、バイト間に合わないかも!今日先帰るわ』
返事なんて聞こえず、ほぼ言い逃げ。
走ったら15分ぐらいで着くはず。
全力疾走。
周りの目がちょっと痛いがしょーがない。
(は、今日はバイトリーダーの鬼山先輩がいるんだ…!あっぶなぁ。)
従業員入口から入り、時計を確認する。
50分だ、ギリギリセーフですね。(いい笑顔)
「あ、Aちゃん!来てもらってで悪いけどすぐ入ってもらえる?お客さん増えて、レジ混んでるんだ!」
了解です、とオーナーに返し制服に素早く着替える。
さ、働こ働こ。
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バイトが終わったのはだいたい10時半ぐらい。
この時間じゃ、家に着く頃にはあのドラマもう終わるだろうなぁ、と小さくため息をつき、コンビニを出た。季節は秋で、どんどん肌寒くなってきたなぁと鼻をすする。
急いで帰りたい思いから、普段は滅多に使わない裏道を使うことにした。
今思えばここから間違ってたんだと思う。
あの時の私に腕ひしぎ十字固めをしてあげたい。
というのも、もうすぐ自宅であるマンションが見えてきたぐらいから何だか騒がしくなってきた。
なんだ、不良どうしの喧嘩か。
見て見ぬふりですね。
私は石像、動く石像。なんだこの矛盾。
…あり、静かになった。
チラリ、と見ると
「あ?」
oh、
「何見てんだよ、」
思いっきり目が合ったね。
ってかなんでそんなボロボロなの?
イケブクロ・ディヴィジョン代表
山田 二郎くん
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トマト(プロフ) - 超面白いですーーーー!!(いや本当に何様)二郎のとこなんてもう表情筋が緩みまくってましたwww (2020年3月27日 21時) (レス) id: ff94ed5823 (このIDを非表示/違反報告)
まぁにゃん(プロフ) - あ、結構好きです!このコメディ要素めためたに詰め込んだ感じ…。更新頑張ってください! (2020年2月21日 1時) (レス) id: 4f60f06f3d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:pico | 作成日時:2020年1月29日 22時