~私達の光は希望の奇跡と運命の出逢い~ (ページ30)

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霊：15話【処罰すべきか】ページ30

〜〜鬼殺隊本部〜〜

悲鳴嶼「殺してやろう。」

煉獄「うむ！」

宇髄「そうだな。派手にな。」

今すぐ隊立違反を犯した奴を処分すべきだなと悲鳴嶼と煉獄と宇髄が互いに頷き合った。

紅葉「(玄弥！！玄弥どこ！)」

紅葉は慌てて辺りを見回ったが、広い庭のどこにも玄弥の姿はないうえに彼が入っている木箱も見当たらない。

紅葉「(雪音は・・・美琴は・・・善逸は・・・伊之助はどうなったのだろう。一緒に戦っていた村田さんは・・・)」

伊黒「そんな事より冨岡はどうするのかね？」

少し離れた場所から別の男の声がしてそれを見上げたら大きな松の木の枝に白黒の縞模様の羽織を着てて首に白い蛇が巻きついている蛇柱・伊黒小芭内が寝そべっている。

伊黒「拘束もしていないさまに俺は頭痛がしてくるんだが。胡蝶めの話によると隊立違反は冨岡も同じだろう。それにあの早乙女雪音っていう小娘も冨岡の継子でそいつと関わりがあったそうじゃないか。どう処分する。どんな目にあわせてやろうか。」ﾈﾁﾈﾁ

しのぶ「まぁいいじゃないですか。大人しくついてきてくれましたし。処罰は後で考えましょう。それよりも私は坊やの方から話を聞きたいですよ。」

胡蝶しのぶはネチネチ絡む伊黒を嗜めてからゆっくりと紅葉の前に進み出た。

紅葉「(雪音も処罰されてしまうの・・・っ！！私のせいで冨岡さんや雪音まで・・・・・・)」

紅葉はなんとか身を起こして声を出そうとした途端にゴホッゴホッと激しく咳き込んで上手く声が出せなかった。

紅葉「ゴホッ・・・ゴホッ・・・！！」

しのぶ「水を飲んだ方がいいですね。」

しのぶは優しく言うと小さな瓢箪を取り出して紅葉の前に差し出した。

しのぶ「顎を痛めていますからゆっくり飲んで。鎮痛薬が入っているので楽になります。ケガが治ったわけではないので無理はいけませんよ。」

喉がカラカラだったことに気づいた紅葉は素直に瓢箪に口をつけて飲んだら微かな甘味のある水が体の中に染み入っててしのぶの言った通り急に楽になった。

紅葉「・・・・・・私の幼馴染は鬼になりました。」

しのぶに差し出した瓢箪の中に入ってる鎮痛薬入りの水を飲んだ紅葉はなんとか声を絞り出した。

つづく