見つけたいのは _______,【鬼滅の刃】 (ページ28)

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童磨side

ちょっと無限城の中をふらついていたら
いつのまにかA殿の部屋の近くまで歩いてしまった

久しぶりだしちょっと寄ってみようかな～

あれ取り込み中？？

部屋から聞こえるのはAの子供をなだめるような優しい声

ねぇ、君にはお父さんやお母さんはいるの？

あらー、

殺す前にこんなこと聞いちゃうんだ
酷いね、鬼だね～

ちょっと面白そうだから部屋に入るのをやめて外から話を聞いてみることにした

そしてしばらくして
子供が興奮して声を荒あげたその時に血の香りが充満した

部屋に響き渡る水音と零れ落ちるAの声

''家族かぁ。''

家族、ねぇ、

なんだかA殿も可哀想だよね

あの方に洗脳されて記憶消されて

かつて必死に守ってた人間を

自分の手で殺すなんて

鬼(A殿)が

もともと人間だってことさえも知らないから

尚更可哀想だよ

でもあの御方が
Aの過去のことを思い出させるようなことを一切するなって上弦の鬼に強く言うんだもの

だから今日もこれからもAのことを

A殿自身に教えない。波風立てない。柱だったことも教えない

そして
そっとAの部屋から離れた