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酒の力を借りなきゃ話せなかったんだと思う。
Aはきっと俺に言うのも辛かったハズなのに、今自分に起きてる現状を涙ながらに話してくれた。
俺たちの歳を考えれば、結婚してたって子供が居たっておかしくない。
現に俺の地元の同級生、ほとんどみんな結婚して親になってるからね。
たださ、夫婦の離婚と彼氏彼女の別れって、同じ別れでも重みが全然違うんだと俺は思うんだよね？
だから相当キツかったんじゃないかなって。
俺でさえAの話を聞いて、結構キツかったから。
マスター「ミツ、どうすんだ？ その子。
だいぶ辛かったんだろうな」
俺の隣には、酒を飲み過ぎたAがカウンターに突っ伏して寝てしまっていた。
Aの閉じられた目から涙が一粒零れ落ち、俺はその涙を指で拭ってやる。
「とりあえず、彼女の家分からないから俺んち連れて帰るわ」
自分がしちゃイケない事をしようとしてる事くらい分かってる。
でも、どうしても彼女の事が放っておけなかった。
それに彼女を今、１人にしちゃいけないって思ったんだよね。
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大好き - 北山さんの恋人になってみたい (2022年1月23日 6時) (携帯から) (
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作者名：める | 作成日時：2017年3月3日 4時
