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「でも、記憶ないんだったら、俺らが脱獄の準備をしているところを見て、よくすんなり理解できたな」
「まぁ、私がこんな状態なんだから、ママにとって想定外の事が起きたんだろうって思ったんだよ
このハウスでの想定外な出来事なんて、子供達に秘密を知られたことか、脱獄準備をしていること以外あり得ないでしょ」
「…あー、なるほど、
確かにそうだ、流石だなA」
その後、ノーマンの作戦とやらの概要を簡潔に聞いた
下見した先…つまり、柵の向こうには塀が聳え立ち、その向こうは……”崖”だったそうだ
とても深く、その向こうには森が続いていたが、
渡れる状況では無かったそうだ
しかし、周りを探索すると、
その中で渡れそうな箇所を見つけたそう
「…ロープをかけて、向こう岸へ渡る…
なるほど、逃げ道があってなにより
流石ノーマンだね」
初めて聞いた話なのに、とてもすんなり頭に入ってくる
恐らく、思い出せない記憶の一つなのだろう
「…そう、ドンがロープを投げる練習をしていて、
私たちも、ロープを渡る訓練をしている
エマたちがママを引きつけてくれているおかげで、
私たちのことは全く気にかけていない」
「…順調そうで、何より
ドンも、練習頑張って」
「おう！」
____カーンカーン
ハウスの鐘が鳴り響く
そろそろ夕飯時なのだろう、2人と長話をし過ぎてしまった
「…っやば、戻らねぇと、
すまねぇ、A。また来るから」
「うん、こちらこそ話してくれてありがとう
気をつけて戻って」
私は、急ぎ目に去りゆく2人を見届ける
地下室の扉が閉まる直前…
「…あっ、ドン！これ…」
「そうだっ、これAに返さねぇと
Aーッ！！！」
そう呼ばれた方を見ると
…何かが飛んでくる
____バシッ
投げられたそれを受け取ると____私が投げた本
「…本当、Aが無事で良かったよ、
どうか、あと少し待っててくれ」
そう言って手を振る彼に、私は嬉しくなり、
久々に笑顔を作って、手をふり返した
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キーさん(プロフ) - すごく素敵な作品だと思いました！！続きがとても気になります！更新待ってます！ (2021年7月26日 22時) (
レス) id: 1d2c287881 (このIDを非表示/違反報告)
あおい あお(プロフ) - 茉桜さん» わぁ！そう言って待っててくださってたのとっても嬉しいです(T . T) 待っててくださりありがとうございますm(__)m (2021年4月30日 7時) (レス) id: 6beefee80f (このIDを非表示/違反報告)
茉桜 - 更新きた！！まってました！！！ (2021年4月29日 21時) (レス) id: eb9aeee422 (このIDを非表示/違反報告)
あおい あお(プロフ) - 茉桜さん» 大変遅くなりました！今日から少しずつ更新していこうと思いますので、よろしくお願いします！ (2021年4月29日 13時) (レス) id: 41cbe0148b (このIDを非表示/違反報告)
茉桜 - 続き待ってます！ (2021年3月28日 17時) (レス) id: e733f81bfd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あおいあお x他1人 | 作成日時：2020年10月23日 3時
