その３１ ページ31
「あ、あれから...秀一さんのお仕事のお手伝いで、海外行って...それでそのー...」
「いわゆるハニートラップで情報収集をしていた、だろ？」
「秀一さんもっと隠して！！いや、ね？ハニートラップやだって私は言ったんだよ？？」
彼女でもないのになんだか後ろめたくて、言い訳を並べる。それでも降谷さんの視線は柔らかくならないのでしょんぼりと項垂れた。
「赤井に、一晩付き合うと言ったのはどういうことだ？」
あっその話覚えてたんですね。
あーとかそのーとか、しどろもどろしていると秀一さんが見かねたようにまた助けてくれた。
「俺の冗談だ。働いて返すと、そういう意味だからそんなに睨んでやるな、降谷くん」
「そうそう...ていうかそもそも秀一さん、なんで私を呼んだんです？なんでここに降谷さんがいるんですか何も聞いてないですけど。」
今度は私が目つきを鋭くする番。
でも私程度の睨みなんてなんでもないように秀一さんはニヒルに笑った。
「ああ、Aは頑張ってくれたようだからな。もうお礼は十分だし自由にしてやろうと思ってここへ呼んだ。ここからは自分で自由に生きるといい」
突然のその後申し出に私は顔を歪ませた。
喜ぶべきことなんだろうが、私は両親が死ぬまでは両親にモノとして扱われ、両親が死んだ後は組織に命令されるがままに動き、そして組織を抜けてからは秀一さんの指示のもと行動してきた。
誰かに指示され生きてきた私にとって、降って湧いたような自由は大きな不安で。
けれど秀一さんはそれすらもわかっているといった表情で降谷さんに視線を向ける。
「不安なんだろう？そのために降谷くんを呼んだんだ。」
「え...？なに、どういう関係が...」
「それで、降谷くん。俺からの贈り物は気に入ったか？」
「なんで突然話変わるの？贈り物って、降谷さんなにかもらったの？」
「...お前、まさか言っていた贈り物というのは...」
ニヤニヤと笑う秀一さんと、眉間にシワを寄せる降谷さん。そして話のわからない私。誰か説明してよ。
「まぁ君がいらないというなら、言っていたとおり俺が」
そんな秀一さんの発言を遮るように、降谷さんはダンッと机に拳を叩きつけた。壊れる壊れる！！もっと優しく...！
「...ありがたく、もらっておこう。ほかの誰にも譲るつもりなど微塵もない。」
そのまま私の腕をもう1度掴み、引いて立たせると勢いのまま私を連れて玄関へ歩き出す降谷さん。
そんな私たちを秀一さんが思い出したように呼び止めた。
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れい(プロフ) - 復元してくださりありがとうございます!! 此れからの更新も待ってますね (2019年2月23日 21時) (
レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - れいさん» お早いコメントありがとうございます！！なんとかかんとか復元ができましたのでまた続編のほうで続きを書きます…！ありがとうございます(；ω；) (2019年2月23日 17時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
れい(プロフ) - キャバ嬢 書きましょう!! (2019年2月23日 17時) (レス) id: 541088bf06 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - 陽香さん» ひええありがとうございます…！もっと更新できるように頑張ります！！ (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
エリス(プロフ) - ののいろ系女子さん» 最近降谷さんが出てきてませんがそろそろ出てきますので…！よろしくお願いします！ (2019年2月20日 22時) (レス) id: 865c783a94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エリス | 作成日時：2018年6月8日 9時
