373) 見た顔1 (You side) ページ23
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ユノ「ごめんな…せっかくの楽しい時間だったのに…」
ユノが私を励ましに日本まで来てくれた時、私の家族を羨ましいと言った。
古くて小さな家で皆でくっついて、母が作った家庭料理を本当に美味しそうに食べていた。
武をまるで自分の兄弟のように可愛がって。
「家族に土産は要らないんだ」と言った意味が今になってよくわかった。
私には想像も出来ないような環境でユノは育ってきたんだ。
A「私こそ…ごめんなさい。こんな時に私の都合で振り回してしまって…私は大丈夫だから、今からでも…」
ユノ「ありがとう。心配かけてごめん。Aを送ったら、実家に行ってみるよ。何か連絡があったかもしれない。」
A「私は大丈夫だから。タクシーで帰れるし。だから直ぐに行ってあげて？」
こうしている間にも、ユノの手の中のスマホは震えている。
ユノ「ごめん。そしたら甘えさせてもらうよ。先輩にタクシー呼んでもらうから。家に着いたら連絡して？心配だから。」
そう言って立ち上がり、先輩のところに歩いていった。
※
※
パタン…
ユノと別れ、自宅に到着して。上着も脱がずにソファーに座り込む。
いくら不仲だとは言え、実のお兄さんの事が心配でないわけは無いし。優しいユノが放っておける筈がない。
私に出来ることは、ただ見守る事だけ？
それが歯がゆくて仕方がなかった。
少し落ち着こうと冷蔵庫から水を取り出し、
小さなダイニングテーブルに座ると、パソコンが目に入った。
そうだ！
大きな会社の役員ならば、お兄さんの情報も調べれは少しはわかるかもしれない。
思い立ったら水を飲むのもすっかり忘れて、思い付くキーワードでどんどん検索をかけてみる。
A「お兄さんの名前すら聞いてないけど…」
ユノの会社のホームページには、役員クラスの顔写真が載っていた。
代表取締役社長… ユノのお父様だ。すぐにわかるほどよく似てる。
A「えっ？」
そこにはつい先日会ったばかりの人が映っていた。
・
皆様 こんにちは。
東方神起、活動再開の一報がありましたね！飛び上がるほど嬉しかったです！
相変わらず本国では活動しにくい状況かと思いますが、待ってるよ！と声を大にして言いたい！
元気な顔が見たいです。
お話はシリアスになって行きますが、テンションは上がってきました！
頑張ります！ mari
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作者名：mari
| 作成日時：2020年3月8日 14時
