209)夜の撮影開始<You side> ページ9
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夜の撮影が始まった。
ジェジュンと彼女の真夜中の初詣のシーン。
ここからは西村さんが居てくれるから、昼間よりははるかに気が楽だった。
都内とはいえ下町のマイナーな神社だっていうのに、やっぱりここにもジェジュンのファンの方たちがいて。
A「どこからどう漏れるんだろう？ジェジュンのスケジュール…」
カン「直ぐに拡散されるんですよ。困ったもんです。情報を売るやつもいてね。いたちごっこなんですよ。」
A「そうなんですか…大変ですね。」
カン「さすが、ジェジュン絡みの対応に慣れてるだけあって、しっかり警備体制を引いててくれて助かります。」
A「いえいえ。チャンミンの機転なので。私は何も(笑)それにしても想像以上でした。」
カン「今回はシウォンさんがカメラマンをやってくださるという事で、最初から話題性は高かったんですよ。ほら、マスコミも。」
アジアのスターのジェジュンを、世界的に有名なシウォンさんが撮影するという話は業界でかなりの話題になったらしく、急遽、マスコミの取材も押し寄せていた。
カン「ジェジュンの奴、本当はもっとAさんと話したいんでしょうけど、相手役の樹里さんがベッタリで離れないんですよ。」
A「ジェジュンもまんざらでも無さそうですけど…」
カン「ははは…ジェジュンはああいうタイプが一番嫌いだって知ってるでしょう？あれは死ぬ気で我慢してますね。昔は全部顔に出てしまっていたけど、あいつもプロになりましたよ。」
確かに。
ジェジュンは人懐こそうに見えて人見知りだし、自分のテリトリーにぐいぐい入られるのは好きじゃないかも。
西村さん「おーい！始めるぞ！」
西村さんの合図で皆が配置につく。
着物に着替えた樹里ちゃんは昼間よりもより艶っぽくて、ため息が出るほど。
遠巻きに見ているファンの目も気にせずジェジュンに絡むから時々悲鳴にも似た歓声がわく。
シウォン「おい、助手。ボヤボヤしてんな。」
A「はーい！今行きます。」
《Aのやりたいようにやってごらん？弱みはバンバン見せればいい。皆が助けてくれるよ。》
ユノの言葉に肩の荷が降りた気がした。
どんなに肩肘張ったって出来ることは限られてるんだから。
私には私に出来ることをやればいい。
そうだよね？ユノ。
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210)ここから見える絵<You side>→←208)傍に・・・<YN side>
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作者名：mari
| 作成日時：2018年7月7日 0時
