210)ここから見える絵<You side> ページ10
.
シウォン「なんだよ。やる気満々だな。」
ユノとの電話を切った後、一旦自宅に戻って着替えてきた。
スーツを脱いで、靴もスニーカーに。
A「だってシウォンさん、人使いが荒いですから。」
シウォン「俺にそんな口叩けるなんてな。こきつかってやるから覚悟しとけ。」
※
※
※
現場では助手に専念したいと西村さんに話をしたら、すんなりと快諾してくれた。
西村さんもいるし、チャンミンだっている。それにユリちゃんも。
ユリちゃんは西村さんについて、韓国人スタッフさんたちとの通訳をしっかりと努めている。
やっぱりあのとき韓国に行くべきだったのは私じゃ無かったのかもしれないな…
チャンミン「ヌナ。ぼけっとしてないで行きますよ！」
A「うん！」
シウォンさんが天才と言われているのは、撮影の技術だけでなくて、独特の世界観を持つからで。
あまり人物を撮らない理由は相手の事をよく知らずには撮れないからと聞いた。
ジェジュンと面識も無かった筈のシウォンさんがどうしてこの仕事を引き受ける気になったのか気になっていた。
いつか聞いてみたいな。
シウォン「では始めます。絵コンテ通り鳥居の下で待ち合わせするところから。」
私が描いた絵コンテでは、古くて小さな神社の鳥居の下で真夜中に待ち合わせしている絵。
現実では人目のある外で待ち合わせなんて絶対に出来ないから。
母のお下がりの着物を着てジェジュンを待つ。
仕事が押して遅れても、絶対に来てくれるのを信じて。
シウォン「さんざん待たされた後の再会なんだ。もっと心底嬉しそうに笑って！」
樹里ちゃんに注文をつける。
樹里ちゃんは最初こそムッとしていたものの、ジェジュンにいろいろアドバイスされて何度も同じ動作を繰り返した。
シウォン「A、ここから見える絵を覚えとけよ。」
A「え？あ…はい。」
隣に立っているように指示をされた私はぼーっと撮影を見ていて、シウォンさんにふいにそんな事を言われたから驚いた。
西村「本日の撮影は終了です！お疲れ様でした！」
西村さんの掛け声と共に、その日の撮影が終了した。
時計を見ると夜中の2時。
A「お疲れ様でしたー！また明日も宜しくお願いします！」
撮影スタッフ全員を見送った頃には夜中の3時を回っていた。
.
211)約束<YN side>→←209)夜の撮影開始<You side>
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 311人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東方神起」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：mari
| 作成日時：2018年7月7日 0時
