206)まだまだ<You side> ページ6
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夜の撮影までには少し時間があって、チャンミンとふたり遅い食事を済ませて会社に戻った。
あれからはジェジュンのリードで撮影はすんなりと運び、何故か私が助手をやってる事を除いては上手くいっていた。
チャンミン「仮眠室借りて、少し寝てきたらどうですか？」
A「チャンミンこそ。」
準備の段階から、私以上に走り回ってくれていた事は知ってる。
チャンミン「俺は大丈夫です。それにしても一時はどうなるかと。」
A「だね！ジェジュンのお陰で助かった…」
ジェジュンだけじゃない。
シウォンさんやスタッフさんたちのプロ意識の高さをあらためて思い知らされた。
A「まだまだだなぁ…私…」
なんだか無性にユノに会いたくなった。
昨日のうちに帰国していて、夕べはお休みのメールだけ交わしたんだ。
緊張してることを悟られたくなくて。
チャンミン「私用の国際電話は自分のスマホでしてくださいよ？」
チャンミンは私の頭の中が透けて見えるの？
A「わ、わかってるって！」
チャンミン「俺はちょっとコンビニ行って来ますんで。ごゆっくり。」
ニヤリと笑って出ていったチャンミンを睨んで、自分のスマホを取り出した。
A「仕事中だろうしなぁ…」
凄く声は聞きたいんだけど、仕事中のこの時間に電話をしたら迷惑をなんじゃないかとか。
重要な会議中だったらどうしようとか。
いろいろ考えているうちにタップ出来なくなってしまって。
あきらめてスマホをしまおうとした時に、着信のベルが鳴った。
A「え？ええ！？」
ディスプレイには《チョン・ユンホ》の文字。
驚いてスマホを落としそうになった。
A「も、もしもしっ？ユノっ？」
ユノ「もしもし(笑)A？呼んだ？俺のこと。」
A「ええ？どうして？」
ユノ「Aが俺を呼ぶ声が聞こえたからさ。」
いつの間にそんな力を身につけたんだろう私。
ユノ「嘘だよ。会議が終わってちょうど休憩なんだ。これから。」
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作者名：mari
| 作成日時：2018年7月7日 0時
