207)彼の声<You side> ページ7
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ユノ「嘘だよ。会議が終わってちょうど休憩なんだ。これから。」
A「そうなの？私も電話しようかと…」
ユノ「気が合うな俺達。仕事は順調？」
A「うん。いろいろあるけど皆に助けられてなんとか…ね。」
ユノ「そっか。あんまり無理するなよ。何かあったらすぐに電話しておいで？いつでもかまわないから」
A「うん…ありがとう。」
なんでだろう。
ユノと話をしただけで、すーっと肩の力が抜けていく。
ユノ「と言うより、俺がもうA不足なんだけどね(笑)Aは頑張ってるっていうのに情けないけど。」
ユノは本当にストレートだ。曇りの無い気持ちを真っ直ぐに相手に伝える。
周りばかりを気にして、右往左往している私とは大違いで。
ユノ「…A。Aのやりたいようにやってごらん？弱みはバンバン見せればいい。皆が助けてくれるよ。」
A「…ユノ」
ユノ「ま、俺に頼ってくれるのが一番嬉しいけど。」
A「うん…」
ユノ「終わったら電話して？夜中でもいいから。」
A「でも…何時になるかわからないよ？明け方になるかもしれない。」
ユノ「いいよ。スマホ抱いて寝てる。」
《じゃあとでね…》
会えるわけでは無いけれど、そうやって次の約束をしているだけで孤独では無くなる。
まるでユノが近くに居てくれるような。
あったかい気持ちになるんだ。
※
※
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チャンミン「気持ち悪い！何を笑ってるか！」
A「え、笑ってた？」
知らないうちにコンビニの袋を下げて戻ってきたチャンミンにからかわれ
心だけじゃなく、顔まで熱くなった。
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作者名：mari
| 作成日時：2018年7月7日 0時
