239) 代打< You side> ページ39
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A「え？樹里ちゃんが来れない？！」
シウォン「どういうことだ？」
撮影の準備を整えて、あとはモデルふたりの準備が終わるのを待つだけだった。
西村「申し訳ありません。樹里さんの事務所から連絡がありました。シウォンさん、今後のスケジュールなんですが…」
シウォン「明日には韓国に戻る。ずらせない。」
カン「ジェジュンも明日から本格的なプロモーションが始まります。今日中には終わらせないと…」
ジェジュンと目があった。
昨日の今日だし、バツが悪くて直ぐに目をそらした。
チャンミン「困りましたね。今日のカットは女性無しでは成り立ちませんし…」
皆が言葉を無くして静寂に包まれる。
それを断ち切ったのはシウォンさんだった。
シウォン「A。おまえやれ。」
A「え！？」
一斉に注目を浴びる。
A「な、何言ってるんですか？出来ません！」
シウォン「どうせ写るのは後ろ姿やら部位アップだ。上手く撮ってやるから大丈夫。」
A「だ、大丈夫じゃありません！！だいいち助手はどうするんですか！？」
西村「じゃあ助手は僕が。」
A「西村さん！」
カン「うん…Aさんなら背格好も似てるし。髪も少しだけ切ってもらえば…」
A「カンさん、無理ですよ！」
カン「大丈夫。ジェジュンに任せてください。ちゃんとリードしますよ。大丈夫だよな？ジェジュン。」
ジェジュン「…Aさんがいいなら…」
A「…」
ジェジュンの口許がゆるんだ。
シウォン「そうと決まればさっさと準備だ。急げ！」
A「や、シウォンさん…本当に私…」
チャンミン「ヌナ。行きましょう。シウォンさんを信じましょう。」
チャンミンに促されて部屋を出た。
いくら後ろ姿とは言えモデルなんて！それに相手はジェジュンなんて。
何処を見てていいのかもわからない！
A「待って！チャンミン！私には無理だよ！」
チャンミン「ヌナ。諦めてください。」
手首をがっつり捕まれて、ほぼ引きずられるようにメイク室に入れられると、チャンミンはヘアメイクさんに事情を話して出ていった。
ヘアメイク「さて。じゃあちゃちゃっとやっちゃいましょう♪ぶっちゃけあの子嫌いだったんで嬉しいわ！」
A「よ…宜しくお願いします…」
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作者名：mari
| 作成日時：2018年7月7日 0時
