･･:*:･Chandelier それぞれの愛し方 5･･:*:･ (ページ37)

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237)泣かせた< CM side> ページ37

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チャンミン「おはようございます。」

控室用に借りた部屋の前でジェジュンさんを迎えた。

ジェジュン「…はよ。」

あきらかジェジュンさんの顔色が悪い。

カン「おはようございます。チャンミンさん。今日はAさんはいらしてますか？」

チャンミン「はい。今はシウォンさんのところに。」

カン「そうですか。ちょっと挨拶に行ってきます。」

カンさんが去って残された部屋にはジェジュンさんと二人きり。

チャンミン「あの。コーヒー入れましょうか？」

ソファーに座ったまま項垂れるジェジュンさんに声をかけた。

ジェジュン「…Aは…普通だった？」

チャンミン「普通…と言いますと？」

ジェジュン「昨日…泣かせた。」

チャンミン「…なっ！！」

思わず持っていたカップを投げつけそうになり

チャンミン「あんた、ヌナに何したんだ！！」

大声を出していた。

ジェジュン「…何もしてない。いや、傷つけちゃったかも。ああーっ俺ってバカ！大バカヤロウだ！」

足をバタバタさせて、一人芝居みたいに上がったり落ちたりしてるジェジュンさんを見てたら、なんだか急に可愛く思えてきて

チャンミン「怒鳴ったりしてすいません。ヌナは今朝、すごーいカラ元気でしたけど、食べ過ぎて送ってもらったとしか言っていませんでしたよ。」

ジェジュン「それだけ？」

チャンミン「はい。それだけです。いったい何があったんですか？僕はヌナを榊さんから預かってる保護者みたいなもんですから。話してください。」

ジェジュンさんはじーっと俺の顔を見ると

ジェジュン「…言ってはいけない事を言ったかも。」

チャンミン「何を言ったんですか？」

ジェジュン「うちの事務所に来いって。今より待遇も良くするし、また好きな絵も描けるからって。そうしたら急に泣き出したんだ…」

チャンミン「…」

ジェジュン「事務所の話は断られたよ。今の仕事が好きだからって。絵の話をしたら急にハラハラと泣き出して…」

チャンミン「絵の話？ヌナは昔、絵を描いてたんですか？」

ジェジュン「一度、見せてもらったことがある。すごくあたたかくてAらしい水彩画だった。学生時代には美大目指してたって言ってたな。俺と会った時にはもう諦めたって言ってたけど。そんなにトラウマになってたなんて知らなくて…」

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